ずっと行きたかった仙塩尾根。北から塩見岳を目指します。人の少ない超ハードなルートです。(情報編)

登山

こんにちは、ロタケです。

 

以前、間ノ岳の山頂から見た塩見岳に一目惚れして、いつかは登ってみたいと思っていたんです。ただ塩見岳はどこから入山するにしても遠い山で、まとまった休みが取れないとなかなか挑戦できない山なんです。

色々と地図を見ながら計画を練っていると、どうしても気になるのが北側に長く伸びる仙塩尾根。せっかくまとまった休みを取るなら、この長大な尾根を行かない手はありません。

今回は山の日とお盆休みを利用しての登山。登山最盛期に小屋泊りでは痛い思いをする可能性が高く、テント泊で挑むことにしました。予想に違わぬハードなルートでしたが、最高に楽しい山旅になりました。

 

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行程

2017年8月10日(木)~2017年8月14日(月)

「行程」

【1日目】
東京駅(21:45)-特急かいじ-甲府駅(23:41)・・・甲府ターミナルホテル泊(23:50)

【2日目】
甲府(4:35)-バス-広河原(06:30)-バス-北沢峠(07:00)(07:21)・・・五合目(大滝ノ頭)(08:55)[休憩 5分]・・・小仙丈ヶ岳(09:57)[休憩 5分]・・・仙丈ヶ岳(11:03)[休憩 10分]・・・伊那荒倉岳(13:21)[休憩 10分]・・・野呂川越(15:17)・・・両俣小屋(15:40)

【3日目】
両俣小屋(05:06)・・・野呂川越(05:57)・・・三峰岳(09:07)[休憩 60分]・・・三国平(10:46)・・・熊ノ平小屋(11:20)

【4日目】
熊ノ平小屋(03:50)・・・北荒川岳(06:24)[休憩 15分]・・・北俣岳分岐(07:57)[休憩 5分]・・・塩見岳(08:37)[休憩 30分]・・・塩見小屋(09:56)[休憩 25分]・・・本谷山(11:42)・・・三伏峠(12:51)

【5日目】
三伏峠(05:50)・・・鳥倉(豊口山)登山口(07:53) (09:10)-バス-伊那大島駅(11:00)(11:51)-JR-岡谷駅(14:04)-JR-八王子(16:17)-JR-横浜(17:30)

「コースタイム」

標準:26時間40分、今回:22時間52分(コースタイム倍率0.86倍)

 

地図

行程が長いので3分割です。

「概要」

水平移動距離 約35.6km  積算標高差上り:約4172m下り:約4401m

 

アクセス度(横浜から電車・バス)★★☆☆☆

「東京から北沢峠まで」

縦走ルートなので電車とバスを乗り継いでいくことになります。
東京近辺からだと電車で甲府に出て、そこから広河原行きのバスに乗り、広河原で北沢峠行きのバスに乗り換えるルートになると思います。

広河原でうまく乗り継げる前提で、北沢峠に一番早く到着すると朝の7時。山行初日の宿泊地両俣小屋まではコースタイムで約9時間なので、休憩も取らず、コースタイム通りに歩けたとしても16時の到着になります。個人的には15時までには登山はやめるべきだと考えているので、ちょっと厳しいスケジュールになります。

初日を仙丈小屋とかにすると余裕をもって行動できると思います。
私の場合、この入山初日が「山の日」で混雑が予想されたので、登山最盛期でも空いている両俣小屋に泊まりたくて、多少頑張ったスケジュールにしました。

甲府からのバスは4:35出発です。人数にあわせてバスの台数が増えますが、人が多すぎる時は座れずに2時間立ちっ放しというケースもあるそうです。バスが複数台出た場合、早く並んだ人のバスから広河原に到着します。バスは続けざまに広河原には到着しますが、北沢峠行きのバスにスムーズに乗り継ぐためにも、1番バスに乗りたいところです。

1番バスに乗るために、出発45分前の3:45からバス停に並びましたが、終電からすでに並んでいる人もおり、すでに20名ほどがいます。その後列は長くなり続けて、最終的にバスは5台用意されました。私は早くから並んでいた甲斐もあり、無事に1台目に乗車することができました。

真っ暗の中並びます

北沢峠の到着は6:30。すぐに北沢峠行きのバスチケットを購入し、北沢峠行きの一番バスにギリギリ飛び乗ることができました。北沢峠までは30分。7時ちょうどに北沢峠に到着できました。

初日に両俣小屋まで行く方は、すこし早起きして、甲府発の一番バスを狙いましょう。

「鳥倉登山口から伊那大島駅まで」

三伏峠に前泊する場合、鳥倉登山口を9:10に出発するバスに乗るしかありません。このバスも人数に合わせて台数が調節されるようで、満員で乗れなくなるということはないみたいです。私は早く着きすぎて8時にはバス停へ到着してしまいましたが、既に15名程度の人が並んでいました。

バスは結局2台来ましたが、2人掛けのシートに1名で座れたので、ザックは横のシートに置けました。
鳥倉登山口から伊那大島駅まではおおよそ2時間。このバス、皆さん山中2泊以上された方ばかりで、ちょっと酸っぱい臭いが充満します。人に迷惑を掛けないよう、バスに乗る前に除菌シートでさっぱりとさせておきましょう。

 

危険度★★★☆☆

「全般」

危険個所は3ヶ所です。

1.仙丈ヶ岳から大仙丈が痩せ尾根で、少し慎重さが必要です。ストックはしまった方が安全だと思います。
2.三峰岳への登りに短い鎖場があります。一瞬ですが少しイヤらしいです。慎重にクリアしましょう。
3.塩見岳から天狗岩にかけてはガレた急坂で、鎖もないので、慎重に下りましょう。滑落の危険性は低いのですが、人が起こした落石に当る可能性があるので、ヘルメットはあった方がいいと思います。また自分が落石を起こさないように気を付けましょう。

「その他」

・仙塩尾根は歩いている人は少ないですが、ずっと尾根筋を歩いていくルートで、踏み跡も明瞭なので、道迷いのリスクは低いと思います。
・両俣小屋付近で熊の目撃情報がちょこちょこあるので、熊鈴はつけて歩いた方がいいと思います。

 

体力度★★★★☆

どこで宿泊するかで体力度は変わってきますが、非常に長いルートです。特にテン泊の方は塩見小屋が使えないので、熊ノ平小屋と三伏峠を1日でつなぐ必要があります。コースタイムで10時間半。ただテン泊にしても、小屋泊にしても、間違いなく健脚向きのコースです。

 

登山者遭遇度★★☆☆☆

私が行ったのは、山の日からお盆休みにかけての3連休。1年で1番登山者が多い時期の登山になります。だた仙丈ヶ岳から三峰岳の間は本当に人が少なかったです。このルートは北上する人が少ないのか、この区間ですれ違ったのは一桁人数、せいぜい5~6名でした。私と同じように両俣小屋経由で南下されたのは15名程度だったと思います。

「ルート別登山者遭遇度(10段階で表記)」

北沢峠~仙丈ヶ岳 人9、仙丈ヶ岳~両俣小屋 人2、両俣小屋~三峰岳 人2、三峰岳~塩見岳 人3、塩見岳~鳥倉登山口 人5

 

小屋・テン場情報

今回はテン泊でしたので、テン場中心の情報です。

「両俣小屋テン場」

両俣小屋|日本アルプス登山ルートガイド
両俣小屋 南アルプスの山小屋案内

立地

森の中の平らに整地された場所です。森の中なので景色は望めませんが、すぐ横に川が流れていて、風情抜群です。

混雑度

「山の日」にも関わらず、40張り可能なテン場に10張り程度でした。隣との間隔もしっかりとれて余裕で張れました。

トイレ

イベントなどで使われる移動式風?の簡易トイレが2つ設置してあります。

水場

しっかりした水場が設置されており、使いたい放題です。

ゴミ捨て場

登山で出たゴミは持って帰るというのが基本だと思いますが、釣り客が多いからか、立派な分別されたゴミ捨て場があります。

小屋情報

「山の日」なのに余裕ありありだったそうです。

 

熊ノ平小屋テン場

302 Found

立地

小屋から2~3分北に行ったところの登山道脇の空き地がテン場です。大きく3つくらいの空き地があって一番広い空地は木々に囲まれて視界ゼロ。残りの2つは傾斜があるものの農鳥岳、三峰岳方面が綺麗に見えます。

テント場からの眺めです

混雑度

キャパは25張りですが、ほぼ隙間なく張られた感じで、遅く来た人はかなりキツイ場所に張っていました。もしかすると張れずに小屋泊りに変更した人がいたかもしれません。
「山の日」から始まる3連休を利用しての山行だったので、この熊ノ平小屋のテン場の混雑が一番のネックでした。北上するルートだと三伏峠からのロングルートで到着が遅い時間になり、テン場に困るだろうと考え、2日目の行程が短い北からのルートをチョイスしました。結果的には大正解で、昼前に到着し、テン場は選びたい放題でした。

トイレ

小屋の南側にある立派なトイレを使います。テン場からは3分程度歩きます。

水場

テン場の真ん中にホースが出ていて、水が出っぱなしになってました。水量は多いと思います。

小屋情報

小屋の入口前に景色のいいテラスが設置されています。景色を見ながら食べたカレー、肉とジャガイモがしっかりと入っていて美味かったです。

 

三伏小屋テン場

三伏峠小屋|日本アルプス登山ルートガイド
三伏峠小屋 南アルプスの山小屋案内

立地

小屋の横の綺麗に整地された場所になります。キャパは40張りだそうですが、もう少し張れそうな感じはします。木々に囲まれていますが、多少景色も楽しめます。

色とりどり

混雑度

宿泊したのは日曜の夜でしたが、ほぼ埋まっている感じでした。ちょうど高校の山岳部10張りと大学の同好会3張りがいたのでキャパ一杯でしたが、普段はもう少し空いていると思います。(高校の山岳部が2時起きで朝食の準備をするもんだから、うるさくて寝ていられませんでした。)

トイレ

イベントなどで使われる移動式風?の簡易トイレが5~6個設置してあります。並ぶようなことはなかったです。

水場

片道15分ほどのところにあります。10時間歩いた後に水を汲みに行くのはかなりキツイです。熊が出没するのか水場にラジオが置かれていてずっと音を鳴らしていました。熊鈴を持って行った方がいいかもしれません。

小屋情報

今回はまったく立ち寄りませんでした。

 

おすすめ度★★★★☆

このルート、好きな人とそうでない人にキレイにわかれるんじゃないかと思います。特に仙丈ヶ岳から三峰岳までの仙塩尾根は、森の中を歩いている感じで、眺望もあまり期待できません。しかもルートが嫌になるほど長くて、森林歩きが好きな人じゃないと辛いかもしれません。

ただ塩見岳の姿がカッコよくて、それが徐々に近づいてくる感じが私は好きです。いつまでも遠くに見える塩見岳が、熊ノ平を過ぎてしばらくすると一気に巨大な姿になって迫ってくるようになります。助走が長いだけに、目の前いっぱいに広がった塩見岳の姿は本当に感動ものです。

また塩見岳に登頂してから来た道を振り返ると、仙丈ヶ岳まで延々と続く仙塩尾根が見えます。「よくこんな長い距離を歩いてきたなぁ」と、自分の頑張りを褒めてやりたくなること確実です。

同じルートを歩いている人は少ないですし、同じ辛さを味わっている同志感から、すぐに仲良くなれてしまうのもこのルートの特徴かもしれません。甘いルートではないですが、一度は行ってほしい、そんなルートです。

 

すこし長くなったので「日記的な振り返り」は次回につづきます。

ずっと行きたかった仙塩尾根。北から塩見岳を目指します。(旅ログ編)
お盆休みを利用して、北沢峠から入山し、仙丈ヶ岳から長大な仙塩尾根を通って、塩見岳を目指しました。少しハードなルートですが、3泊4日のテント泊で歩いてきました。最盛期でも人の少ない、自然あふれるルートの旅ログです。
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