今年最初の登山は鎌倉アルプス・天園コース。建長寺を通らないルートで行ってきました。

登山
アジサイで観光客が押し寄せる鎌倉を、山の上から静かに楽しみます。

こんにちは、ロタケです。

夏山しか登らない私の、2019年の登山始めは「鎌倉アルプス」です。

最初は「丹沢のバカ尾根」にでも行こうと思っていたんですけど、嫁に車を奪われ、電車移動で行く羽目に。そこで目を付けたのが「鎌倉アルプス」。

横浜在住の私にとっては、鎌倉は30分もあれば行ける場所。しかもこの「鎌倉アルプス」、意外にも本格的な山歩きが楽しめちゃうんですよね。

アジサイの季節でごった返す北鎌倉の駅から建長寺を通らないルートで登ってみました。

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行程

2019/6/16(日)

行程

鎌倉アルプスをコの字型にぐるっと巡る「天園コース」を北鎌倉から往復しました。
北鎌倉からの登山口は、建長寺から入山するのが一般的ですが、拝観料(大人500円)がかかるのと、建長寺がしまっている8:30以前は入れないんですよね。

今回は拝観料をケチって、建長寺を通らずに明月院のちょっと奥の住宅街から入山するコースをチョイスしました。

行列

明月院へ伸びる行列を横目に、登山口を目指します。

しかもちょっと物足りなかったので、瑞泉寺から鎌倉駅経由で帰路につかずに、もう一度来た道を戻る「おかわり」を敢行してしまいました。

往路

北鎌倉駅(8:35)・・・明月院(8:45)・・・明月院奥の天園コース登山口(8:53)・・・太平山(9:48)・・・天園(10:00)・・・瑞泉寺(10:38)

復路?(物足りなかったので、おかわりしました(^_^;))

瑞泉寺(10:40)・・・太平山(11:10)・・・明月院(11:40)・・・北鎌倉駅(11:50)

コースタイム

往路:2時間03分(ところどころ立ち止まって、景色をながめながらゆっくりと歩くと、このくらいの時間です。瑞泉寺から鎌倉駅まではプラス30~40分必要です。)

復路:1時間10分(ちょっと強度を上げて、休憩も入れずに早足で歩くとこのくらいの時間で歩けちゃいます。)

地図

地図

北鎌倉の明月院の裏の住宅街から、鎌倉の瑞泉寺を目指します。

鎌倉の町をコの字にぐるっと回る登山コース。北鎌倉の「建長寺」「明月院」付近から、鎌倉の「瑞泉寺」を目指します。

危険度★☆☆☆☆

踏み跡がしっかりしていて標識もあるので、道をはずれることはないですが、色々な方面に登山道が伸びているので、違うルートに行ってしまう場合も。

北鎌倉駅からスタートした人は「瑞泉寺」、鎌倉駅から登り始めた人は「建長寺」の標識にしたがって進みましょう。

標識

標識はいたるところにありますが、今ひとつ表示方法が統一されていないみたい。建長寺OR瑞泉寺を目指しましょう。

ルート自体に危険個所はありません。
一カ所だけ、3mくらいの崖を通りますが、足場がしっかりついていて、補助のロープもあるので、慎重に下れば問題ありません。

岩場

唯一の岩場を下から眺めます。足場がしっかりと切ってあるので、3点支持でゆっくりと行けば問題なし。。

ところどころ岩肌の登山道が顔を出します。雨上がりなどは非常に滑りやすいので、気を付けてください。

体力度★☆☆☆☆

ゆっくり歩いても、登山道の部分は2時間程度で歩けちゃいます。しかも平坦な場所が多く、アップダウンも長くは続かないので、体力的にはかなり余裕だと思います。

混雑度★★★★☆

私が行ったのは6月中旬の日曜日。暑くもなく、寒くもなく絶好の行楽日和で、アジサイで有名な明月院には多くの観光客が訪れていました。

そんな時期でしたので稜線上にも、かなりの人がいるんだろうと思っていたんですけど、そこまで混雑している感じはなくて、5分ほど歩くと人に会う。そのくらいの程よい混雑度でした。

おすすめ度★★★☆☆

「久々に山に登ろう」とか、「夫婦で軽く運動しよう」とか、「朝起きたら天気が良かった」とか、そんな時におすすめの山だと思います。

山に行くときの必需品、「雨具」「ヘッドランプ」「非常食」も、この鎌倉アルプスではさすがに不要。。。

中間地点にはトイレやお茶屋さんがあって、町へ降りる様々なルートもあるので、本当に気軽に登れます。

お茶屋さん

中間地点にこんなお茶屋さんが。ちなみに私が行った時は閉まっていました。

トイレ

太平山のすぐ横にあるトイレ。定期的に掃除されているようで、結構キレイです。

健脚な方には物足りないかもしれませんが、都心から簡単にアクセスできて、本格的な山登りが手軽に楽しめて、鎌倉散策もできる。

山頂からの景色も素敵です。鎌倉の町や海が見渡せて、天気がよければ富士山も見える。
「もう少し人気がでてもいいんじゃないの?」って思ってしまいます。

ロタケの登山日記

(個人的な登山日記なので余計なことも色々と書いていますが、臨場感は伝わると思います。必要のない方は読み飛ばしてやってください。)

登山前日

もうひとつの趣味、ロードバイクの今年最大の目標「富士ヒルクライム2019」が6月9日に無事に終了。ロードバイクばかりしていた2019年ですが、ついに登山解禁です。

これから始まる夏山シーズンに備えて、去年買った新しい登山靴「スポルティバのトランゴ S エボ GTX」を本格的に投入していきます。

登山靴

こんな本格的な登山靴で鎌倉アルプスに行くのは、少し恥ずかしい気もします。。。

ただ去年の八ヶ岳でデビューさせたものの、両足の母子球と右くるぶしが痛くなって、それ以来履いていないので、2019年の夏山に向けて、そろそろ足慣らしをしておきたいところ。

本当は丹沢の塔ノ岳から鍋割を回る定番ルートを考えていたんだけど、嫁がどうしても車を使うと。。。
嫁の意見が絶対の我が家。電車で行ける山を探します。

丹沢まで電車とバスを乗り継いで行くのはかなり面倒なので却下。
今年最初の登山は電車で30分の「鎌倉アルプス」に決定です!

(本場日本アルプスでも余りある性能の「スポルティバのトランゴ S エボ GTX」。観光客でごった返す6月の鎌倉に、この本格的な登山靴を履いていくのは、少し恥ずかしい気もするが・・・。)

北鎌倉駅から登山口

せっかくの近場なので、朝食を食べてゆっくりと出発。
自宅出発は8時。

JR横須賀線に乗れば、あっという間に北鎌倉に。

横須賀線

鎌倉方面へは、横須賀線で都心から一本。

電車の中が空いていたので油断していたが、北鎌倉の駅は人・人・人。
アジサイの季節の北鎌倉をなめちゃいけません。(^_^;)

行列

アジサイの季節の北鎌倉駅はこんな混雑。しかも明月院へ入場する列の最後尾は駅を出たすぐのところでした。

まず駅から出れません。やっと駅から出れたと思っても、アジサイで有名な明月院へ行く列が北鎌倉駅まで伸びていて、まさにカオス。
こんなに長い列を見るのは、サザンのライブ以来かも。

今日の鎌倉アルプスの天園コースは、明月院よりもう少し鎌倉寄りにある建長寺の境内を通って入山するパターンが通常なんだけど、建長寺の入山料500円が玉にキズ。(なんか拝観料が値上がりしてる??)
今日はタダで楽しめる明月院奥の住宅街から入山するコースをたどります。

明月院の先の道路

明月院の入口をすぎて先に進むと一気に人がいなくなります。

登山口

こんなところを登っていきます。

ごった返す人の波をすり抜けて、なんとか明月院を過ぎると一気に人が消え去ります。
道端に咲いた綺麗なアジサイをめでつつ、雪が降ったら絶対に歩きたくない急傾斜の坂道を登ると、登山口に到着です。

登山口から太平山

住宅の横の細道を登っていくと、いきなり登山道に突入。
前日の雨で道がちょっとぬかるんでいます。

こんな住宅の横から登山道へ入っていきます。

15分ほど歩くと、開けたピークに出て、一気に展望が広がります。ほんの少し登っただけなのに、建長寺の全貌が見えて、その奥には鎌倉の町と海が広がっていて、なかなか素敵な景色です。

眼下に建長寺

眼下に建長寺の全容と左手には鎌倉の街並みが一望できます。奥は伊豆半島でしょうか。

ちょうどここが建長寺からのルートとの合流地点になっていて、ちょっとしたベンチなども置いてあるので休憩にちょうどいい場所。
ただ登り始めて15分。なんの疲労も感じていないので、先に進みます。

鎌倉は固い岩盤の地形だというのがよくわかる感じで、ここから太平山まで、ところどころで大きな岩が見られます。

このルート唯一の岩場?があるのもこのあたり。といっても高さ3mで、足場もしっかりと作ってあるので、スリルを楽しむまでもなく通過。

岩場

唯一の岩場。慎重に下ります。

基本は森の中を歩く道。森林浴を楽しみながら進みます。
歩いているとすぐ横に住宅街が見えたり、たまにみなとみらいの街並みが見えたりして、飽きさせません。

みなとみら

時々、木々の間からみなとみらいがのぞめます。

高圧電線を2度くぐり、急坂を登れば一気に視界が広がって、太平山に到着です。

太平山

太平山の山頂はゴルフ場に隣接。一気に視界が広がります。

太平山から瑞泉寺

ゴルフ場を横に見つつ、トイレをすぎてちょっと行くと横浜市の最高地点「天園」に到着。

天園

天園はちょっとした広場になっていて、みなさんレジャーシートを広げて、ゆっくりとされています。

ちょっと見えにくいんですけど、天気がよければこの「天園」から富士山を望めます。今日も少し雲がかかっていますが、かなり雪の少なくなった富士山が見えています。

天園からの富士山

天園からの富士山です。ちょっと見えづらい角度なので、よく探してみてください。

天園休憩所には寄らずに先へ進みます。この付近、八景島方面への道もあって、少し道がわかりづらい。ルートと磁石をチェック、標識もしっかりと確認して、進みます。

天園からは瑞泉寺までは基本下り道。視界は効かないけど気持ちよく歩けます。
途中富士山の見えるポイントを過ぎれば、瑞泉寺まではあとちょっと。

ただこの瑞泉寺手前の下り坂が何気に滑りやすくてやっかい。私の目の前でも派手に尻もちをついたオジサンが一人。最後まで気を緩めずに下りましょう。

瑞泉寺

瑞泉寺側の登山口。こんなところに出てきます。

日本アルプスだと、下界につくまで嫌になるくらい遠くて、「まだ着かないの?」って毎回思うんですけど、この「鎌倉アルプス」はあっけないくらいにすんなりと下界に着いてしまいます。

恐らく体力は有り余っていると思うので、鎌倉散策を楽しみましょう。

復路

ゆっくり歩いたのに、ちょうど2時間で瑞泉寺に到着。
あまりにもあっさりと瑞泉寺についてしまったので、何だかもったいなくて、来た道をもう一度登り始めた私。おかわりします。

しかも今はちょうどロードバイクで鍛えに鍛えた状態なので、体力が有り余っています。
山を走るのは嫌いなので、早歩きで強度を上げて、来た道を戻ります。

さっき通った道なので、知っている道なんですけど、視点が180度変わると往路では見えていなかったものが見えてきます。

「こんなところに小屋があったんだ」とか「こっちの道の方が歩きやすいぞ」とか、何気に新鮮です。

復路は往路のちょうど半分、1時間で明月院の登山口へ到着。

3時間前となんら変わらずに伸びる明月院への列の横を通り過ぎながら、北鎌倉駅へ向かいます。

アジサイ

明月院に入らなくても、道端にはアジサイがいっぱい。

ちょうど12時だったので、北鎌倉駅でご飯でも食べようかとも考えたんですけど、北鎌倉って何もないんですよね。

諦めて地元まで帰り、スーパーでお昼ご飯を買って、家にたどり着いたのが午後1時。
ゆったりと山を満喫したのに、まだ半日も残っているのが贅沢な感じです。

ロタケのワンポイント

アフター登山を考えると、北鎌倉からスタートした方がBetter!
鎌倉駅周辺にはオシャレな飲食店がいっぱいあるので、登山後の散策にちょうどいいと思います。

まとめ

半日もあれば堪能できる鎌倉アルプス。
そんな手軽な山にもかかわらず、ちょっと足を踏み入れれば、途端に本格的な登山道が現れます。さっきまでの喧騒が嘘のように、静かな森が広がっています。

静かな森です

こんな感じの静かな道が楽しめます。

1人でふらっと来るのも良し。鎌倉散策などを組み込んで、夫婦やご家族で楽しむものも良し。
色々な楽しみ方が出来る「鎌倉アルプス」、ふらりと出かけてみてはいかがでしょう。

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