こんにちは、ロタケです。
山の日に、白馬岳に行ってきました。お盆のど真ん中、混雑覚悟の山行だったので、小屋泊でもテント泊でも両方対応できる装備で臨みました。大渋滞が予想される大雪渓は下りに使おうと、栂池高原から入山するルートをチョイスしました。
基本ガスってましたが、ところどころで日差しも出て、楽しい山行になりました。
行程 2018/8/11(土)~8/12(日)
【1日目】
自然園駅(07:30)・・・天狗原(08:43)・・・白馬大池山荘(10:21)[休憩 25分]・・・小蓮華山(12:22)[休憩 7分]・・・三国境・・・白馬岳(13:57)[休憩 10分]・・・白馬山荘(14:20)[休憩 4分]・・・村営頂上宿舎(14:45)
【2日目】
村営頂上宿舎(06:00)・・・葱平(07:13)・・・白馬尻(08:22)・・・猿倉(09:12)
コースタイム
標準:10時間15分 、今回:9時間41分(コースタイム倍率0.94倍)
地図
概要
水平移動距離 16.1約km 積算標高差上り:約1,459m下り:約2,054m
アクセス
往路
今回は新宿から「まいにち あるぺん号」です。しかも初めて「プレミアムシート」のバスで行ってみました。「3列24名乗トイレ洗面付」と「4列32席トイレ洗面付のゆったりシート」の交互運行らしいのですが、私が乗ったのは「3列シート」の方でした。
身長182cmの私。普通のバスでは狭くてまともに寝ることができませんが、この3列シートは本当に余裕があって気持ちよく寝れました。普通のバスよりも、2,000円ほど高いですが、これは乗る価値ありだと思います。
ちなみに中央高速で渋滞にハマってたらしいですが(寝ていて気づきませんでした・・・)、栂池高原到着は予定通りの6時15分でした。
復路
猿倉からはバスか乗合タクシーでJR白馬駅へ向かいます。バスは料金1,000円です。ちょうど他にも白馬駅まで行く方がいたので、3名で乗合タクシーを利用しました。こちらも白馬駅まで3,000円で一人当たり1,000円でした。
バスはけっこう間隔があいているので、下山しそうな人に声をかけて、一緒にタクシーを利用した方がスムーズで楽だと思いますよ。
危険度★☆☆☆☆
踏み跡はしっかりとあるし、道も整備されているので、道迷いの危険性は低いと思います。岩場などの危険個所もありません。大雪渓付近での落石に気を付けさえすれば、危険個所はないと思います。
体力度★★★☆☆
初日に白馬岳まで登るのは意外にキツイです。特にゴンドラとロープウェーを使って一気に高度を上げるので、高度順応がうまくできないと高山病にもなりやすいです。余裕があれば白馬大池で1泊した方が楽しい登山になると思います。
混雑度
さすがにお盆の週末。多くの人が登山に来られていました。
栂池高原から白馬岳はそれほど多くはないですが、白馬岳から猿倉はひっきりなしに人とすれ違う感じです。特に大雪渓は数珠つなぎ状態でした。
白馬山荘
さすが山の日。日本一大きい白馬山荘(収容人数800名)でも、「今日は2畳に3名です」とのことでしたので、迷わずテント泊にしました。
テント場情報(村営白馬)
一応窪地ですが、想像以上に風が抜けます。結構強い風がずっと吹いていたので、みなさん設営に苦労していました。
ただ張り綱を張る岩は豊富にあるので、いつもより頑丈に設営しておけば、問題ないと思います。
トイレと水場はテン場の横に専用のものがあります。男子トイレは大小分かれているので、待ち時間もありませんでした。トイレ紙ありです。
到着した14時45分の段階で7割方の埋まり方だったと思います。17時くらいにはほぼ満杯になっていましたが、まだ詰めれば張れる感じでした。
このテント場は、食事だけ山小屋で食べることが出来ます。私もこれを利用しましたが、縦走などで食料を抑えたい時には重宝します。
おすすめ度★★★☆☆
残雪が多くて、緑も濃くて、岩岩しい。そのコントラストがとても綺麗な山だと思います。危険個所もありませんし、山小屋も立派で綺麗。初めてのアルプス登山にこの白馬岳を選ぶ方が多いのも納得です。
ただ個人的には、もう少し緑の木々の間を歩きたかったかな・・・。
一気に森林限界近くまで行けてしまうので、「ありがたみ」が足りないと感じてしまうのは私だけ・・・?
ロタケの登山日記
個人的な登山日記なので余計なことも色々と書いていますが、臨場感は伝わると思います。必要のない方は読み飛ばしてやってください。
前日:新宿~栂池高原
新宿からのバスは10分遅れで発進。ラッキーなことに3列シートの右最後列。
プレミアムシートのバスには初めて乗るが、窓が全部カーテンで覆われていて、しかも前方も塞いでくれるので完全に真っ暗。しかもブラインドも下げれて、ほぼ個室状態だし、足元も広々。
トイレも3畳くらいあるのか、かなりデカくて快適。これからも、絶対にプレミアムシートにしようと心に決める。
中央高速経由で、多少渋滞があって遅れたとのことだが、予定通り6:15には栂池高原に到着。
初日:栂池高原~白馬大池~白馬岳~村営白馬
バスを下りたのは私の他に2名だけ。ゴミ箱はどこにもなさそう。すぐにゴンドラに並びにいくが、既に40名程度の列。ただ10分程度の待ち時間で乗れた。
次のロープウェーまで歩いて5分ほど。ここでも40名ほどの列だったが、1本目に乗ることができた。
ロープウェーの終着点には水がなかったので、栂池自然園ビジターセンターまで行く。外は小雨。
ビジターセンターで水を補給し、登山開始。
雨が降ったりやんだりで蒸し暑い。最初の1時間は高度順応を兼ねて、息がはずまない程度にゆっくりと歩く。
天狗原の先で雨がやみ、雨具を脱ぐ。
乗鞍岳の小雪渓を過ぎ、山頂へ。ドローンが飛んでいてうるさい。白馬大池小屋が見えているのに意外に時間がかかる。ガスが一斉に晴れてきて日差しが痛い。池の透明度が高く、景色は最高。
白馬大池の山荘からは気持ちのいい稜線。時折雲が晴れて雪倉岳が綺麗な姿を見せます。
小蓮華岳をすぎて、徐々に空気が薄くなってきたので、ゆっくりゆっくりと白馬岳を目指します。
14時に登頂。残念ながら北側以外はガス。
結構な疲労感があったので、小屋泊まりにしようと思い、白馬山荘の受付で聞くと「今日は山の日なので、2畳に3名になります」と。(^_^;)
大人しくテント泊にすることに。村営白馬まで下りてテン場を探す。まだ何カ所かいい場所が残っていた。
強い風が吹いていたので、いつもよりしっかりと建てる。テン場用のトイレは立派で紙もある。水はトイレ横にある蛇口から。
テン場ではドコモは圏外、小屋前ではアンテナ2本くらい。
17:20から小屋で夕食。バイキング形式で食べる。煮つけが多い。ガスは晴れず、風が強くなってきて、あまり寝むれなかった。
2日目:村営白馬~猿倉~白馬駅~自宅
6時に下山を開始。下り始めてしばらくすると雲の下に出たのか視界が広がる。急傾斜のゴロゴロした道を下りていく。
時間が早いのか下山する人より、登ってくる人の方が圧倒的に多いです。
じきに大雪渓が現れて、4本歯アイゼンを装着し慎重にくだります。次から次に登ってくるので、すれ違いのたびに横にずれないといけず、ペースがまったく上がりません。
猿倉到着は9:12。バスは出た後だったので、トレラン2人組と3人で乗合タクシーに。1人1000円。
白馬駅まで行く予定だったが、「みみずくの湯」で下してもらう。10時のオープンまで、お風呂に入りに来た地元のおばちゃんと話しながら待つ。露天風呂でさっきまでいた白馬三山を眺めるのは気持ちがいい。
風呂からあがって白馬駅まで歩くが、電車は行ったばかりで、次の電車までは2時間待ち。喫茶店で「夏の甲子園」を見ながら時間を潰す。
松本、八王子、横浜で乗り換え、自宅到着は18時だった。
ロタケのワンポイント
大雪渓はやはり軽アイゼンはあった方がいいと思います。
登りだけならアイゼンがなくても問題なさそうですが、下りに大雪渓を使う時はあった方が歩きやすいと思います。
アフター登山
白馬駅から徒歩10分ほどの場所にある「みみずくの湯」がおススメです。私は猿倉から乗合タクシーだったので、白馬駅ではなく、こちらのお風呂で下してもらいました。
施設はそんなに大きくなく、地元の人が毎日入りに来る感じのこじんまりしたお風呂です。男湯は内風呂と露天の2つですが、露天風呂からは、白馬三山が綺麗に見えます。
お湯は熱目ですが、「pH11を超える日本屈指の強アルカリ温泉」とのことで本当に肌がツルツルになります。電車待ちの間に、ひとっ風呂浴びるにはちょうどいいと思いますよ。
ちなみにHPのクーポンを見せると、大人600円が500円になります。
まとめ
私にとっては初めての後立山でしたが、同じ北アルプスでもずいぶん雰囲気が違うんだなと感じました。残雪が多く残っていて、森林限界も低くて、とにかく明るいです。ただ荒涼とした感じもあって、一種独特な雰囲気を感じました。
登山道は整備されていて、危険個所もありませんし、山小屋も立派。平日の空いた時に行ければ、本当に快適な登山になると思います。白馬岳、一度是非行ってみてください。
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