こんにちは、ロタケです。
今年の夏山が雨ばかりで不完全燃焼だったので、9月の3連休の晴れ間を狙って百名山の「立山」へ。
雷鳥沢にテントを張って、立山をぐるりと1周。
雲一つない快晴で、最高の景色なんだけど、強烈な日差しが痛すぎる。
今回はそんな1泊2日のテント旅を、レポートしたいと思います。
ルート
1日目は、室堂から雷鳥沢のテント場まで。
2日目は、別山で日の出を見てから、富士ノ折立、大汝山、雄山を巡る、比較的余裕を持ったプランです。
大きな荷物はテントに置いて、身軽に立山を楽しめるルートにしてみました。
地図
アクセス
大阪から室堂へのアクセスは2つ。
簡単なのは長距離バスで富山へ出て、そこから室堂への直通バスへ乗り換える方法。
ただこのバス、すぐに予約で埋まっちゃう。
今回は晴れの日を狙ってギリギリまで出発日を調整していたので、当然バスの空き枠はない。
そこで今回利用したのが、金沢駅、富山駅を経て立山駅までは電車で。
そこからケーブル、バスを乗り継いで、室堂へ行く、いわゆる「立山黒部アルペンルート」を利用する方法。
この「立山黒部アルペンルート」、色々な乗り物に乗れて楽しい半面、実は乗り換えや切符の手配がかなり大変でした。
立山黒部アルペンルートの注意点を書き出すと長くなっちゃうので、別記事にしています。
気になる方はこちらをどうぞ。
行程
2022年9月24日(土)・25日(日)・・・3連休の2日目・3日目でした
総距離 15km 累積標高差 上り:約1,480m 下り:約1,480m
初日は室堂から雷鳥沢キャンプ場までの約1時間の道のり。
2日目が別山、真砂岳、立山をぐるっと1周して下山するという行程でした。
2日目はコースタイム倍率の0.7倍で歩けたのだけど、テントに荷物を置いて、軽荷だったので自然と早く歩けたみたいです。
1日目
室堂ターミナル(13:15)・・・雷鳥平(14:10)
2日目
雷鳥平(02:30)・・・別山北峰(04:10)[日の出待ち 100分]・・・富士ノ折立(07:20)[休憩 15分]・・・大汝山(07:50)・・・雄山神社(08:10)[お祓い+休憩 35分]・・・一ノ越(09:17)・・・雷鳥平(10:25)[テント撤収 25分]・・・ミクリガ池(11:26)[お風呂 25分]・・・室堂ターミナル(12:10)
危険度★★☆☆☆
富士ノ折立の山頂付近がちょっとした岩登りになっているのですが、そこさえ気を付ければ危険個所はほぼないと思います。
道も整備されていますし、小屋も多い。ちなみに岩登りが苦手な人は、富士ノ折立の山頂はスルーもできますよ。
体力度★★★☆☆
1日目は雷鳥沢のテント場までコースタイムで1時間。しかも下り基調なので、体力はほぼ使わないです。
2日目はコースタイムで9時間。
空身とはいえ、行動時間は長いので、そこそこ体力は必要だと思います。
雷鳥沢キャンプ場の情報
今回宿泊したのは、雷鳥沢のテント場でした。
3連休の2日目と中途半端なタイミングだったのと、初日に台風がきたこともあって、テント場の埋まり方は7割程度だったと思います。
携帯
ドコモはアンテナ4本、しっかり立ってました。
水場
トイレに併設されている洗面所の水が無料で使えますが、念のため煮沸をした方が良いそうです。
煮沸が面倒な方は、室堂ターミナルからすぐの「立山玉殿の湧水」で汲んでいきましょう。
トイレ
洋式トイレで、綺麗でした。数は少ないので、朝方は渋滞が予想されます。
ロタケの登山日記
(個人的な登山日記なので色々と書いていますが、雰囲気が少しは伝わればいいかな。必要のない方は読み飛ばしてやってください。)
1日目:室堂から雷鳥沢テント場まで
今年の夏の山行は、雲ノ平で3日間雨にやられ、さらには強風で撤退という残念な結果に。
そこで秋の3連休にリベンジで1泊2日で立山へ行くことを決意。
天気予報とにらめっこしてると、台風一過の好天が狙えそう。
長距離バスはすでに予約満杯だったので、電車と立山黒部アルペンルートを乗り継いで行ってみようかと。
早朝に大阪を出発。 サンダーバード、北陸新幹線、富山電鉄、ケーブルカー、バスを乗り継ぎ室堂到着は13時。
天気予報とにらめっこした甲斐があり、室堂は綺麗な晴天!
立山がドーンと。
7時間の移動の疲れも一瞬で吹っ飛ぶ、最高の景色です。
まずは腹ごしらえ。 雄大な立山の景色を眺めながら、愛妻の作ってくれたおにぎりをいただきます。 昨日の台風が影響しているのか、3連休なのに、そこまで人出は多くないっていうのも、なんだか嬉しい。
今日は雷鳥沢までの1時間の行程。
写真を撮りつつ、少し遠回りしながら、雷鳥沢に向かいます。
ガスの臭いにビビりながらも、あっという間に雷鳥沢のテン場に到着。
テン場は7割ほどの埋まり方。
立山の雄姿を寝ながら眺められる絶好のポジションをゲット。
3年ぶりのテント泊。
久しぶり過ぎて、ポールのゴムが伸びきってしまってる(;^_^A
(山に入る前に、一度設営しておくべきでした。反省。)
手間取りながらもなんとか設営終了。
寝床を整え、ゴロンと横になってテントの外に目を向けると、圧巻の景色が。最高過ぎる!
ドンクで買ったバゲットに濃厚バターチキンカレーの定番の夕食をいただき、次の日に備えて18時に消灯。
外からは話し声も聞こえましたが、耳栓とアイマスクで、気が付けば夢の中でした。
2日目:立山をぐるっと1周
起床は2時。
別山からの日の出を拝むために超早起きしてみました。
昨日の残りのバゲットとコーヒーの朝食を食べ、2時半に出発。
真っ暗な中を歩き始めますが、先行者のライトの明かりが見えていますし、後続の方も来られました。皆さん早いです。
別山乗越まで来ると剣沢のキャンプ場がすでに目覚めているのがよくわかります。
別山到着は4時。
日の出まではまだ1時間半。ちょっと早く出発し過ぎた感じ。
なんとなく剣岳の見え方が綺麗そうなので、別山北峰へ移動。日の出を待ちます。
そうこうしているうちに、別山北峰での日の出待ちは約10名ほどに。
ほぼ全員が自慢の一眼カメラを首からぶら下げておられます。
ミラーレス一眼、やっぱり欲しいかも・・・
心の声を押さえつつ、iphoneでパシャリ。
それにしてもこの別山からの剣岳の眺めは圧巻の一言。
この近さで、朝日に染まる剣岳が拝める場所は他には、ないかもしんない。
1時間半ほど景色を堪能し、次は立山へ向かいます。
この立山への稜線が、かなり素敵な道。
右を見れば室堂が一望できて、小さく自分のテントも見えてます。左は黒部ダムを挟んで後立山の山々、目の前には立山。振り返れば剣岳。
荷物が軽いので早く歩けちゃうのだけど、早く歩くのがもったいない。
真砂岳を超えて、富士ノ折立山頂でまったりと景色を眺め、大汝山を経て雄山へ。
せっかくなので雄山山頂の神社でお祓いをしてもらいます。
今日が今シーズン最後のお祓いだそうで、なんだか特をした気分。
雄山からの景色もまた凄い。
五色ヶ原の台地から薬師岳、黒部五郎へ稜線が美しい。黒い山塊の水晶に、妙にデカい野口五郎。笠ヶ岳のとんがり具合も素敵。槍・穂高もハッキリと見えています。
ずっと見ていられる景色なんだけど、明日は仕事。泣く泣く下山に移ります。
雷鳥沢でテントを回収して、ミクリガ池でお風呂をいただき、室堂でうどんを流し込み、バスの列に並びます。
バス、ケーブル、電車を乗り継いで、大阪には21時に到着。
乗り継ぎが多くてけっこうハードだったのだけど、天気も良くて、とても気持ちの良い山旅になりました。
まとめ
今回は、秋の3連休に百名山の「立山」をテント泊で満喫してきたお話でした。
立山って、観光名所すぎて少し敬遠していたのだけど、いざ行ってみると、そのポテンシャルの高さに正直、ビックリ(+_+)!
室堂から眺める立山の姿は圧倒的な迫力で迫ってくるし、そんな山々を眺めながらお池巡りをするだけでもめっちゃ楽しい。
ひとたび稜線に登れば、剣岳や後立山といった山々が出迎えてくれて、西に目を向けると、富山の町や日本海が。
道がしっかりと整備されていて、比較的安全に3,000mの世界が味わえるというのも立山のイイところ。
こんな綺麗なところ、一人で行くのはもったいない。
家族、友人と、一緒に出かけてみてはいかがでしょう。
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