こんにちは、ロタケです。
私が使っている山岳テントは「ダンロップのVS20」という商品。
生地が厚めで「丈夫さ」が売りのこのテントを使い始めてはや4年。
まだまだ現役で使えていますが、唯一の気がかりが、雨なんです。
特に縦走とかでしっかりと乾ききらないままで連日使用する時って、どうしても雨が染みてくるんですよね。
今年の夏山はシュラフカバーで乗り切ろうと考えていたところ、
「ドロップルーフという撥水加工のサービスをモニターで体験してみませんか?」
という「棚からぼた餅」的なお申し出が。。。
(使ってみた感想をブログに書くだけでお代はタダ。いや~、ブログって続けてみるもんですね♡)
タダという言葉にめっぽう弱い私。そんなありがたい申し出を断る訳がありません。
速攻でテントに撥水加工を施してもらいました。
で、さっそく、その撥水加工の施された「ダンロップのVS20」を担いで、雨の南アルプスへ出かけてきました。
はたして撥水加工で雨は染みなくなったのか?その効果や如何に?!
山岳テント「ダンロップのVS20」
撥水加工の効果を発表する前に、私の愛用している山岳テント「ダンロップのVS20」について少し予備知識を。
「山岳テントに「ダンロップVS20」をチョイスした理由」
この「ダンロップのVS20」という山岳テント、今どきの軽量テントと違い、生地が厚め。
つまり山岳テントで一番重要な「丈夫さ」を売りにしています。
当然、生地が厚い分、他の山岳テントよりも重量的には不利。
ただテント本体の生地が厚くて丈夫なので、テントの下に敷くグランドシートを使わなくてもOKなんです。
結果、トータルでは、有名どころのM社やA社のテントと重量的にもほぼ同じになるんですよね。
丈夫で、重量的にも他の山岳テントとほぼ同等。それが私が山岳テントに「ダンロップのVS20」をチョイスした理由なんです。
「山岳テント「ダンロップのVS20」の弱点」
山岳テント「ダンロップのVS20」の弱点が「雨」。
グランドシートを使わなくてもOKな分、地面との間は布1枚のみ。
しっかりと撥水処理がほどこされているので、購入して4年がたちましたが、そこそこの雨でも、テントの中まで濡れるってほどではありません。
ただ、やはり1日中雨に降られると、どうしても地面に接しているところから、雨が染みてきちゃいます。(グランドシートを持っていけばいいんだけど、そうすると重量的に。。。)
びしょ濡れになる訳じゃないし、ところどころ染みてくるって感じなので、耐えれるっちゃ耐えれるんですが。。。
撥水加工「ドロップルーフ」
今回モニターの話を頂いて、お代タダで撥水加工してもらったのが、「ドロップルーフ」というサービス。
どんな会社の、どんな技術なのかを簡単に説明しますね。
「株式会社 そらのした」という会社のサービス
撥水加工「ドロップルーフ」を提供してくれたのは、山梨県にある「株式会社 そらのした」という会社。
創業は2010年という若い会社で、登山用品のレンタルでスタートしています。
びしょ濡れで返却されてくるレンタルの登山用品を見ていて、撥水加工に取り組もうと思ったんだとか。。
撥水加工「ドロップルーフ」の特徴
こちらの撥水加工「ドロップルーフ」は「株式会社 そらのした」の独自開発。
ただ登山用品の撥水加工って、実はかなり難しいそうで、開発にはかなりの苦労があったんだとか。。
特に難しいのが以下の2つで、
①登山用品って既に撥水加工されているので、その上にさらに撥水加工を施すというのが難しい②山の上という使用環境が劣悪なシーンで、撥水効果を長時間保ち続けなければならないというが難しい
言われてみれば「なるほど!」なんですけど、この2点を乗り越えて開発されたのが、撥水加工「ドロップルーフ」という技術なんです。
その撥水加工「ドロップルーフ」の特徴を私なりに解説すると以下の通り。
(詳しく知りたい方はHPへどうぞ)
高い撥水性
30回洗濯しても高い撥水性はほとんど変わらないんだとか。ゴアテックス並みの高い撥水性を維持します。
撥水性を長時間維持
長時間雨にさらしても、撥水スプレーなんかと比較して、圧倒的に雨が染みこみません。
透湿性を極力損なわない
撥水処理って布の表面に幕を作るので、透湿性が失われるようなコーティングもあるみたい。でもこの「ドロップルーフ」では透湿性を極力損なわない方法で処理をしてくれるんです。
雨の南アルプスで使ってみた
HPでは色々とスゴい謳い文句がならんでますが、「実際に使ってみてどうよ?」というのが気になるところ。
そこで、撥水加工が済んだばかりの「ダンロップのVS20」を背負って、雨の南アルプスに突入してきました。
(別に雨を期待していたわけじゃないんだけど。。。(^_^;))
残念ながら雨は染みました
今回実際に利用してみたのが、南アルプスの北沢峠からアサヨ峰を経て広河原へ至るルート。途中の早川尾根小屋でテン泊する1泊2日の山行です。
曇りのち雨の天気予報通り、14時すぎから翌朝までずっと雨が降り続いて、撥水加工を試すには絶好のお天気。(本当は降ってほしくなかったんですけど。。。)
で、撥水加工の方なんですけど、結果から言うと、雨の染みこみは「あり」ました。
さすがに朝までずっと雨に降られていたこともあり、地面には水が浮いている状態。
さすがにこの状態では、水の染みこみを完全に防ぐのは無理だったようです。
ただ撥水加工の効果と言われると、間違いなくあったと思います。
地面へ接していない箇所に関しては、完全に雨を弾いており染みこみはなし。地面に接している箇所にしても、ほぼ水に浮いている状況を考えれば耐えた方だと思います。
私の感覚ですが、撥水効果だけで言うと、新品時に戻ったとかいうレベルではなく、新品の時よりも数段良くなっている印象を受けました。
雨に濡れても重くなりません
あと、雨に濡れたテントって重くなるじゃないですか。
それが撥水加工がよく効いているので、テント回収時に雨粒がよく取れて、いつものずっしりした感じがないんですよ。
撥水効果が効いてると、重くならないってことなんですね。
コレ、意外に嬉しかったです。
綺麗にクリーニングしてくれます
撥水加工の効果ではないんですけど、ちょっとうれしかったのが、テントが綺麗にクリーニングされていたこと。
ところどころ土が着いたりして、汚れが取れにくくなっていた私のテント。
見事に綺麗になって帰ってきました。
撥水加工を綺麗になじませるために、事前にしっかりとクリーニングする必要があるとのことなんですが、こういった大きな布って自分ではちゃんと洗えないので、何気に嬉しいサービスです。
撥水加工「ドロップルーフ」のお値段や手順等々
気になるお値段や手順はこんな感じです。
お値段
ナイロンやポリエステルの素材なら撥水加工ができるので、テントだけじゃなくレインウエアやバックパック、さらにはダウンウェアやシュラフなんかも撥水加工ができちゃいます。
撥水加工する面積が広くなるほど料金は高くなる設定になっています。
ちなみに2人用テントだと8000円。ダウンジャケットや3シーズンの寝袋だと5000円になります。(税別)
利用の手順
利用の手順はこんな感じ。
(1.インターネットで注文)
所定のフォームに入力して、ポチッと送信で注文完了。
(2.商品を送ります)
送料は客側の負担になりますが、5000円以上の撥水加工を頼むと、返送時の送料(700円)が無料になるキャンペーンを行ってます。
(3.料金確定のメールが届きます)
提示された料金が問題なければ、「同意」ボタンをポチッと。
(4.お支払い)
クレジットカードもしくは銀行振込になります。作業が始まります。
(5.商品が送られてきます)
テントだと2週間、それ以外だと1週間ほどの作業日数ですが、夏の繁忙期はさらに1週間ほど時間がかかります。
夏山直前に申し込むと、テントだと約1ヶ月近くも手元にないってことになるので、シーズン前か後、じっくりと時間のある時に申し込むのが正解のようです。
撥水加工についての私の結論
今回はモニターということでタダで撥水加工をしてもらいましたが、自分でお金を払ってやるかというと、正直なところフィフティ、フィフティという感じです。
効果は間違いなくあるし、撥水だけでいうと、新品の時よりも良くなっていると思います。
ただ地面に水たまりができている状況ではどうしても浸水は防げない。
これはいくら撥水効果がよくてもどうしようもないことかもしれません。
あと金額面でいうと、35000円前後の2人用のテントに、8000円+税金という金額って、気持ち、ちょっと高いと感じてしまいました。
テントの撥水が落ちてきたら、8000円は撥水加工に使うんじゃなくて、新しいテントを買う資金に使うかなぁ~
というのが本音なところ。(タダで撥水加工をしてもらいながら、「値段がちと高い」って批判的なコメントを書いてしまうのもなんなのですが、正直に書いてもいいということだったので。。。)
ただ、
ナイロンやポリエステルの素材なら撥水加工ができるので、ダウンウェアやシュラフなんかも撥水加工ができちゃいます。
個人的には、濡れると保温効果が一気に落ちるダウン製の商品に撥水加工をしてもらうのが、使い方としては正解なように感じました。
「ダウンウエアが濡れるのがイヤ」「今、シュラフカバーを買おうか迷ってる」そんな人に、おすすめできるサービスだと思います。
この記事を読んで、興味のでてきた方は、こちらのHPまでどうぞ。
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