初めての丹沢登山 ~塔ノ岳から鍋割山

登山

こんにちは、ロタケです。

 

富士登山に向けた準備として、その前に神奈川県民のお膝元にある丹沢山系で足慣らしをしようと思い立ちました。

まずは一番メジャーなルートに挑戦しようということで、大倉から塔ノ岳を目指します。ただ、単純に往復するだけでは面白くないので、隣の鍋割山で名物の鍋を食べて帰ってくるルートをチョイスしました。

塔ノ岳から

 

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行程

2013/7/15(土)

大倉(05:00)・・・観音茶屋・・・雑事場ノ平・・・駒止茶屋・・・小草平・・・茅場平・・・花立山荘・・・金冷シ・・・塔ノ岳[休憩 10分](08:30)・・・金冷シ・・・二俣分岐・・・鍋割山[休憩 30分](09:30)・・・後沢乗越・・・二俣・・・大倉(12:00)

コースタイム

標準:520分 、今回:380分(コースタイム倍率 0.73倍)

 

地図

「概要」

水平移動距離 約17.6km  積算標高差上り:約1,977m下り:約1,977m

「登山者遭遇度」

大倉~塔ノ岳 「9」、金冷やし~鍋割山 「3」、鍋割山~大倉 「4」

※10段階で表してみました

 

アクセス度(車) ★★★★★

「分かり易さ」

秦野中井のICを出て、県道62号を一直線に進み、そのまま県道706号をたどると登山口にたどり着けると思います。迷い箇所はないと思います。

「道路状況」

駐車場まで舗装路で、道幅もあるため運転に気を使うところはありません。

「駐車場混雑度」

朝5時の段階で、バスロータリー前のコインパーキングは3割程度の埋まり方。余裕あり。6時までは問題なく駐車可能と思われるが、駐められない場合でも、バスのロータリーを過ぎて、さらに奥に車を進めると、数件の民家に駐車が可能。民家の前におばちゃんが立っていて誘導してくれます。

「日本100名山一筆書き」の田中陽希さんのイベントの日にたまたま登りに行ったことがありましたが、大倉が人で溢れかえっている中でも、無事に民家に駐めることができたので、余程の混雑でもどこかには駐められると思います。

 

危険度 ★☆☆☆☆

「大倉~塔ノ岳~鍋割山」

大倉~塔ノ岳~鍋割山区間は一部細尾根もあるが、整備が行き届いており、危険度は低い。急傾斜、鎖場もなく、一定斜度で安全に登っていける。

「鍋割山~後沢乗越」

鍋割山~後沢乗越までの下り区間は若干傾斜が急になるものの、慎重におりれば問題はない。

「後沢乗越~大倉」

危険個所はない。

「迷いやすい場所」

登山者多く、道も鮮明で迷いやすい個所もない。

「その他」

私はこのルートでヒルにあったことはないですが、対策用の塩はあった方がいいと思います。

 

体力度★★★★☆

コースタイムは約9時間で、積算標高もほぼ2,000mとかなりタフなコース。丹沢のメジャーコースなので油断しがちですが、運動不足の人は、このコースに来たことを必ず後悔すると思います。

 

おすすめ度 ★★☆☆☆

夏のこのコースはあまりおすすめできません。正直、修行そのものです。鍋割山で食べる名物の鍋も、暑い中で食べると、美味しさ半減です。

ここから登山道

 

私の登山日記(読み飛ばしてやってください)

大倉

午前4:50に大倉のバスターミナル前の駐車場に到着しました。横浜の自宅からは50分程度。このアクセスの良さは楽でいいですよね。 駐車場の埋まり具合は約3割。まだまだ余裕でとめられる感じです。登山の準備をしている方が、約1名。私が準備しているあいだにも登山客の車が1台入って来ました。人気の山なので、この時間でも登山客はちらほらいらっしゃいます。20年ぶりの登山なので、前後に人がいると思うと少し安心できます。 バスのロータリーでトイレをすまし、休憩所とかいてある建物の中に入ると、ヒル対策用の塩が置いてありました。一つまみ頂いて、さあ出発です。

大倉~雑事場ノ平

10分ほど舗装路を北上すると、登山道に入ります。緩やかな傾斜なので、ちょうど良いウォーミングアップになります。山の斜面をトラバースしながら、尾根を目指してジグザグに登っていきます。多少ジメジメしたところもあるので、ヒルに注意しながら登っていきますが、幸いにも出会うことなく尾根筋に出ました。雑事場ノ平です。ここまでおよそ30分程度。

雑事場ノ平~花立山荘

ここからが塔ノ岳登山のメインステージ「バカ尾根」の登場です。事前に調べていた通り、見晴茶屋を超えると一気に傾斜が急になります。徐々に気温も上がってきたこともあり、一気に汗が吹き出します。ここから花立山荘までは視界もあまり開けず、バカ尾根の名前の通り、嫌になるほどの登りが続きますが、我慢我慢で登っていきます。

木々の隙間から富士山が見えます。

花立山荘~塔ノ岳

花立山荘までくれば一気に景色が開けます。かき氷のノボリに心そそられますが、我慢して先に進みます。金冷やし手前で、やせ尾根が現れますが、整備されているので危険度は低いです。ただ渋滞するところなので、譲り合いながら通行したいですね。金冷やしまでくれば、あとちょっと。ただ「あとちょっと」のはずが、意外に時間がかかります。頂上では綺麗に富士山が拝めました。まだ時間も早いので、山頂の人は3名ほどでした。
富士山を眺めながら、持参したおにぎりとソーセージを頬張りますが、鍋割山名物の鍋のために、少し控えめに切り上げます。

花立山荘までくれば一気に景色が開けますよ。

塔ノ岳から山頂からは晴れていると綺麗に富士山が望めます。

塔ノ岳~鍋割山

10分ほどの休憩で、鍋割山を目指します。金冷やしまでは、登ってくる登山客と結構すれ違います。ぞくぞくと、途切れることなく登ってくる感じです。
金冷やしから鍋割山は、うっそうとした木々が生える広い尾根筋を気持ちよく歩けます。静かで雰囲気のある森で、非常に落ち着いた気持ちになれる感じです。私はこの山行でここが一番好きなゾーンでした。ちなみに金冷やしから鍋割山では、すれ違った登山客は1人だけでした。
鍋割山の山頂も私一人でした。塔ノ岳のようなにぎやかな山頂もいいですが、こういう静かな山頂もいいですね。
さっそく山小屋で名物の鍋を頼みます。せっかく山頂を独り占めしているので、外のベンチで鍋を頂きます。
ただ真夏の太陽の日差しは強く、9時台の山頂といっても十分に暑く、食べる前から汗が出てきます。熱々の鍋を頼んだことを少し後悔しながらも、汗だくでいただきました。
私、どうでもいい話なんですが、唯一「椎茸」だけが苦手なんですよね。家では当然出てきませんし、都会だと「椎茸」だけ残したりもするんです。鍋割山荘の鍋にも当然、「椎茸」が鎮座されており、正直迷いました。
結局、意を決して飲みこんだのですが、皆さんならどうします?山で食べ物って残せないですよね?!

鍋割山~二俣~大倉

鍋割山からの下りはかなり傾斜がキツイです。ところどころで手を使いながら慎重に下りて行きます。後沢乗越から二俣までは涼しい川沿いの道を下りていきます。ほどなくすると林道に出ます。ただ、この林道が長い。コースタイムで1時間40分もありますから、そうそう終わりません。真夏の塔ノ岳、鍋割山を歩いてきた後のこの林道はかなり辛かったです。大倉に到着したのがちょうど昼の12時でした。

 

ロタケのワンポイント

このコース、尾根筋ばかりなので水場がないです。夏場は多めに水を持って行った方がいいと思います。(山小屋はたくさんあるので、最悪なんとかなるのですが・・・)

アフター登山

スーパー銭湯も3店ほど、食べ物屋は山ほどあるので、アフター登山には困りません。ただ東名が混む前に、さっと家に帰った方が早いし楽。私はさっさと帰ってから、ゆっくりとお風呂につかる派です。

まとめ

初めての丹沢登山は、結構ハードでした。
それでも、塔ノ岳から眺める秦野、藤沢方面の景色は最高に綺麗ですし、富士山もすごく近く見えて、来てよかったと思わせてくれる山でした。道の整備も万全で、危険個所も少なく、初心者でも手軽に登れると思います。東京、横浜からのアクセスも便利で、登山者が多いのもうなずけます。

ただ、手軽に登れる山ですが想像以上にハードだと思いました。塔ノ岳往復でも十分にキツイ登山だと思いますので、体力に自信のない方は、まずは一座からチャレンジした方がいいと思います。
あと、自分をいじめたい人以外は、夏場はやめておいた方がいいと思いますよ。

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