こんにちは、ロタケです。
私自身、道具マニアではないので、色々な商品を試してみるより、気に入った商品を長く使いたい派。
ザックについても、そこまでコダワリがある訳じゃありません。
ただ今回岩場の多い後立山連峰を縦走を計画していて、
バランスを崩さないように「軽量」で、
両手が使いやすいように「ストックが簡単にしまえる」ザックをさがしていたところ、
オスプレーのザックにたどり着いたんです。
今回私が購入したのはオスプレーの中でも、軽量が売りの「タロン」というモデル。
このオスプレーの「タロン」、1年ほど使ってみたんですが、すごく使い勝手が良くて、長く使い続けたいと思えるいいザックだったんです。
ザックの特徴や実際に使ってみた感想などなど、レポートしてみたいと思います。
オスプレー
会社
オスプレーは1974年に設立されたアメリカの会社。登山用だけじゃなくて、バイク、トレランなどのザックを製造しています。
ウィキペディアによると、「米国のアウトドア雑誌Backpackerの読者人気投票で、2位のグレゴリーに大差をつけて1位を受賞している」んだとか。
私はそんなに人気の登山用具メーカーだとは知らずに買っちゃいましたが。
商品の特徴
グレゴリーのような担ぎ心地重視とかといった明確なポリシーってなさそう。
ただトータルバランスに優れていて、過不足なし、ハズレなしという感じ。
しかも色々と小技が効いているので、使いこむほどに便利。
他メーカーと明確に違う点をあげるなら、ザックを下さなくてもストックをしまえる、脇差スタイルの「ストウオンザゴーアタッチメント」と、
チェストストラップにエマージェンシー用のホイッスルが着ついているという点。
ささいなことなんですけど、これもかなり評価高いです。
オスプレー「タロン」 44L
私が購入したのは、「2~3泊のハイキングやロングトレッキングに対応する軽量トップローダー」という謳い文句の、
「タロン」と言うモデルの44Lサイズ。
特徴
HPでは、下のような特徴が書いてあります。
・アルミニウムペリフェラルフレーム
・可動式トップポケット
・収納可能なデュアルアイスツールループとバンジーストラップ
・下部アクセスジッパー
・取り外しできるスリーピングパッドストラップ
・背面調整機能
(スペック)
容量 S/M=42リットル、M/L=44リットル
推奨パッキングウェイト 12~18kg
重量 S/M=1.02kg、M/L=1.11kg
外寸 縦67×横30×奥33cm(M/Lサイズ)
ざっくりとまとめると、こんな感じ。
オスプレーの中でも軽量を売りにしているモデルで、重量はわずか1.1kg。
ただ、昨今流行のウルトラライトのザックとちがって、
ちゃんとアルミのフレームが入っていて担ぎやすさも合格点。
さらにペットボトルやストックが収納できる左右のサイドポケットや、
テントをしまう時に便利な下部アクセスジッパーなど、一通りの装備がもれなくついている感じです。
ザックとしての基本性能は押さえつつ、フルフルで装備がついて、
しかも価格は税抜きで¥17000 と、かなりリーズナブルなザックです。
オスプレー「タロン」を実際に使ってみて
夏山の「1泊2日のテント山行」と、「5泊6日の山小屋利用」などで実際に利用してきましたので、その使用感をレポートします。
脇差スタイルの「ストウオンザゴー」で安全性UP
ザックを下さなくてもストックがしまえる、脇差スタイルの「ストウオンザゴーアタッチメント」ですが、コレ、かなり便利でした。
今回五竜岳から針ノ木岳までを縦走してきたんですけど、あの区間って「両手を使った方が安全だろうな」って思うような微妙な岩場が多いんですよね。
いつもだと、ほんの少しの岩場だとストックをしまうのが面倒で、ついついストックを手に持ったまま通過してしまうこともあるんですけど、
今回はこの「ストウオンザゴー」のおかげで、簡単にしまうことができて、安全性という面ではかなり高まったと思います。
フロントポケットが使いやすい
大きいフロントポケットがついているので、色々としまえて使い勝手がいいです。
私は上下雨具とザックカバー、ウインドブレーカーを常に入れていました。
休憩する時に、さっとウインドブレーカーを羽織ったり、急な雨にも対応できるので、とても便利です。
サイドポケットが大きくて便利
サイドポケットが他社のものよりも大きめに作られています。
そのためザックを下さずにペットボトルを出し入れできたり(コツはいりますけど。。)、ポールを使わない時の収納も簡単で、ストレスなし。
ちょっとした違いなんですけど、よく使う場所なので利便性大です。
適正重量は12~13キロまでか
軽量さを優先につくられているので、全体的に多少柔い感じがあります。
特にショルダーハーネスが薄っぺらいので、推奨パッキングウエイトは18キロまでですが、私的には12~13キロまでが適正な重量だと思います。
44Lモデルはかなり使いやすいかも
テント泊なら2泊までは対応できると思いますし、小屋泊なら1泊2日ならかなり余裕。1週間でもぜんぜん対応できちゃいます。
30L台のザックだとテント泊は厳しいし、50L以上だと小屋泊ではキャパオーバー。
テントでも小屋でもどちらでも対応できる大きさなので、このくらいが一番出番の多い容量だと思います。
まとめ
テント長期山行用のグレゴリー65L、日帰り用のモンベル35L、そのほかにもカリマーやミレーなども持っていますが、一番使いやすいと感じたのがこのザックかもしれません。
今どきのウルトラライトなザックほど軽量ではありませんが、アルミフレームも入っていて、そこそこの重量まではとても快適に担げます。
背面調整や下部アクセスジッパーなどの基本装備もちゃんとついていて、収納などの小道具も使いやすくて、本当に万能。
それに脇差スタイルの「ストウオンザゴーアタッチメント」はやはり秀逸。
岩場の通過が苦手な人にとっては、救世主のような機能だと思います。
ザックとしての基本性能がしっかりとしていて、それでいて2万円でお釣りがくるっていうのも、かなり良心的な価格設定だと思います。
今のザックがちょっと物足りないと感じているなら、このオスプレーの「タロン」、買って損はないと思いますよ。
コメント