こんにちは、ロタケです。
日本百名山の金峰山と瑞牆山には、3年前にも登っていて、その時は日帰りで2山とも登ったので、すごくあわただしかったんですよね。
金峰山も瑞牆山もそれぞれに特徴があって、すごくいい山だったので、ゆっくり・じっくり楽しむために再訪。
瑞牆山荘に車をとめて、富士見平小屋でテント泊。金峰山と瑞牆山を1泊2日でゆっくりと満喫してきました。
行程2019/8/3(土)~8/3(日)
【1日目】
瑞牆山荘(06:30)・・・富士見平小屋(07:12)[休憩 30分]・・・大日小屋(08:33)・・・大日岩(08:58)・・・砂払ノ頭(09:49)・・・金峰山(10:40)[休憩 20分]・・・砂払ノ頭(11:42)・・・大日岩(12:24)・・・大日小屋(12:41)・・・富士見平小屋(13:23)
【2日目】
富士見平小屋(05:00)・・・瑞牆山(06:42)[休憩 30分]・・・富士見平小屋(08:28)[休憩 15分]・・・瑞牆山荘(09:17)
コースタイム
標準:11時間20分 、今回:9時間35分(コースタイム倍率0.85倍)
地図
概要
水平移動距離 13.5約km 積算標高差上り:約1908m下り:約1908m
アクセス★★★★☆
道路状況
瑞牆山荘までは、中央自動車道の須玉ICから約30分。ずっと舗装路で道幅もそこそこあるので、アクセスは楽です。
駐車場混雑度
8月1週目の土曜日、朝5時45分で駐車場の埋まり方は約1/3。
翌日の下山時(9時頃)は、駐車場は満車。さらに駐車場と瑞牆山荘の間の道路の路肩にまで車がびっしりでした。
危険度★★★☆☆
踏み跡はしっかりしていて、道も整備されているので、道迷いの危険性は低いと思います。金峰山、瑞牆山ともに鎖場はありますが、そこまでの傾斜ではありません。
ホールドもしっかりとあるので危険度は低いです。小さなお子さんも楽しみながら登ってましたよ。
体力度★★★☆☆
初日の金峰山往復は標高差1100mでコースタイムは7時間ほど。蒸し暑い夏場に歩くには、少しハードです。
2日目の瑞牆山は体力的にはそこまできつくありません。
混雑度★★★☆☆
夏休み、8月1週目の土日でしたが、渋滞するほどの人出ではありません。
たださすがに百名山だけあって、前後どこかで熊鈴が鳴ってる感じでしょうか。
テント場情報(富士見平小屋)
テント場は広いので、混雑知らずです。
小屋からテント場を見て、左手がファミリー向けに指定されているので、静かに過ごしたい人は右手がおすすめです。
トイレは洋式。水場までは徒歩5分。小屋前の1ヶ所から運が良ければ富士山が見えます。
ワンポイント
週末の土日に行くなら、初日に金峰山、2日目に瑞牆山という順番がおすすめ。
2日目の行程が午前中の早い時間に終わるので、ゆっくりと温泉に入ってから帰っても、中央自動車道の渋滞には巻き込まれません。
アフター登山
ラドン温泉「増富の湯」で汗を流してから帰るのがおすすめ。
温度の違う湯船がいくつもあるのですが、湯の温度は基本、ぬるめ。火照ったカラダに染みわたりますよ。
ロタケの登山日記
(個人的な登山日記なので余計なことも色々と書いていますが、臨場感は伝わると思います。必要のない方は読み飛ばしてやってください。)
1日目:金峰山
自宅~瑞牆山荘
横浜の自宅を3時半に出発。須玉ICで中央自動車道を下り、田舎道を一路瑞牆山荘へ。
途中、遠くに五条岩が特徴の金峰山と、どう見ても異様な山容の瑞牆山が薄らと姿を現して、自然とテンションが上がってきます。
瑞牆山荘の駐車場へは5時45分に到着。夏休みの土曜日なので駐車場の空きを心配していたが、まだ埋まり具合は1/3程度。天気は快晴。
瑞牆山荘でトイレを借り、登山届を提出して、まずは今日のテン場、富士見平小屋を目指します。
瑞牆山荘~富士見平小屋
今回の山行は「ゆっくり&じっくり、山を楽しむ」がテーマ。息が切れないペースで、深い緑を楽しみながら歩きます。
30分ほど歩くと稜線に。瑞牆山の独特な山容が目に飛び込んできて、度肝を抜かれます。
さらにしばらく登ると水場。給水をすませて少し登ると富士見平小屋に到着です。
富士見平小屋でテントの受付をします。
小屋のご主人に、登山道の状況を聞くついでに、おすすめのテント設営場所を聞いたら、小屋から見て
一番右側の登山道のすぐ横に、一張りだけ張れる場所があるから、そこが静かでいいよ
とのこと。
アドバイス通りの場所にテントを設営し、軽くなったザックを担いで、金峰山を目指します。
富士見平小屋~砂払ノ頭
富士見平小屋から少し登ると大日岩までは山腹のトラバース。苔むした木々が多く、すごく雰囲気がいい道を進みます。
大日小屋から大日岩は少し岩登りが入ります。鎖もありますが、使わなくても登れるぐらい傾斜はゆるやか。
大日岩から空を見上げると雲が出ています。金峰山での眺望は期待できないかもと考えながら、砂払ノ頭に向け、一気に高度をあげていきます。
蒸し暑い樹林帯をかなりの急傾斜で登り詰めると、砂払ノ頭に到着。
ホントならここで一気に景色が広がるはずが、やはり雲がでており、残念な眺望です。
砂払ノ頭~金峰山
金峰山登山のクライマックスがこの砂払ノ頭からの切り立った稜線の縦走。
崖から落ちたお千代さんが風で吹き上げられたという「千代ノ吹上」の横をおっかなびっくり通りすぎ、いくつかの岩場をよじ登ると雲の中に五丈岩が現れます。
足場が悪くて進みにくい道を根気強く登っていくと、金峰山山頂に到着。五丈岩の前の広場は大弛峠からの登山者でごった返しています。
今日は富士見平小屋に帰るだけなので、山頂でもう少しゆっくりしても良かったんだけど、ここ数日午後は雷という情報を富士見平小屋で聞いていたので、雨に降られる前に樹林帯に逃げ込んでおこうと、そそくさと下山に移ります。
金峰山~富士見平小屋
五丈岩の横を通り過ぎ、痩せ尾根を歩いていると、少しだけ雲が薄れて、幻想的な瑞牆山が。
ただ千代ノ吹上の少し手前で、雨がポツリと降ってきたので、少し歩くスピードを上げます。
雨が降ってくる前に無事に砂払ノ頭を通過、樹林帯に入ったところで、遠くの方から雷の音が。。。
早めに下りてきて良かった。稜線で雷にあったら逃げ場がなかったわ。
とほっと一息。
ただ下山する私とすれ違いで、金峰山に登っていく人が多数。
命知らずな登山者が多いです・・・。
暑さにやられながらも13時すぎには富士見平小屋に到着。
なんとかギリギリ降らないでくれていた雨が、富士見平小屋到着と同時に、一気に土砂降りの雨。
設営していたテントに急いで逃げ込みます。
近くに雷が何度も落ちて、まさに滝のような雨。
「下ってくる時にすれ違った人たちは、今頃怖い思いしてるだろうな・・・」
と心配になりますが、疲れから寝落ち。
2時間ほどして目覚めたら、あれだけ降っていた雨も綺麗に上がっていました。
小屋の前の広場で、私の山食の定番、「S&B 噂の名店 バターチキンカレー」と「フランスパン」で夕食を済まし、小屋前の富士見スポットから富士山を眺めて、夜の7時には就寝です。
2日目:瑞牆山
富士見平小屋~瑞牆山
小屋のおやじさんから教えてもらった静かなテントスポットのおかげで、熟睡。
すっきりと目覚めたのは朝の3時30分。
昨日の残りの「フランスパン」に「はちみつ」をつけてコーヒーで流し込み、5時ちょうどに瑞牆山へ出発。
ヘッドライトをつけながら歩くも、すぐに明るくなってきます。
川を渡り、桃太郎岩を過ぎて、一気に高度をあげていきます。
上空には雲一つなく、絶好の登山日和。
早く頂上からの景色を見たくて、休憩も入れずに一気に登頂。
八ヶ岳、南アルプス、富士山に昨日登った金峰山まで綺麗に見えています。
前回登った時はガスガスの山頂だったので、今日のこの眺めは超うれしい(^^)/
ただ晴れている時のこの山頂の高度感は凄いです。
下を覗き込むのが、かなり怖い。。。
1時間ほど山頂からの景色を満喫して、下山に移ります。
瑞牆山~瑞牆山荘~ラドン温泉~自宅
前回来た時はこの瑞牆山からの下りが大渋滞で、すごく時間がかかって大変だったんだけど、今日は早い時間なのですれ違いもスムーズ。あっという間に富士見平小屋に戻ってきました。
テントを撤収し、小屋でカレーライスをいただいてから下山。瑞牆山荘に到着したのが9時20分と、少し早すぎる下山になっちゃいました。
車に乗って温泉へ。時間が早かったので、ほぼオープンと同時にラドン温泉「増富の湯」に到着。
冷たい温泉がちょー気持ちいいです。
ゆっくりと温泉につかって、中央自動車道から自宅横浜へ。
渋滞にも合わずに、自宅到着は14時でした。
まとめ
金峰山と瑞牆山。微妙に近い位置にあるので、少し頑張れば日帰りでも行けちゃいます。
ただこの2つの山とも、それぞれに独特の雰囲気があるので、急いで通り過ぎるには少しもったいない。
ベースキャンプとなる富士見平小屋のテン場は、登山口に近くて重量的にも苦にならないし、広々とした森の中で設営も簡単。テント初心者にも優しいテン場だと思います。
週末の1泊2日で百名山2座を満喫できるこのコース、
かなりおすすめだと思います。
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