欧米人用に作られたロードバイクに、胴長短足の日本人が乗ったら、どう考えてもバランス悪いだろ!

ロードバイク
こんな足の長い日本人の友達、います??

こんにちは、ロタケです。

前回は、今あるロードバイクで、最適なポジションを出す方法について記事にしました。

ロードバイクのポジションって難しい。セッティングの正解はコレ!!
今日は「ロードバイクのポジションの決め方」について書いてみたいと思います。(私独自の見解ですけど、今日は言い切っちゃいます!(^_^;))最初にサドル位置を決めるのが正解。さすればハンドル位置は自ずと決まります。

ただ前から思っていたんですけど、ロードバイクって基本、欧米人の体格に合わせて作られているじゃないですか。

「胴が短くて、手足の長い欧米人用に作られたロードバイクに、胴長短足の日本人が乗ったら、どう考えてもバランス悪いだろ!」

って思いません??

ステムを交換したり、サドル位置を変えてみたりしても、結局のところ付け焼刃。日本人の体型に合わせてロードバイクを一から作るのが正解なんじゃない?
と思う今日この頃なんです。

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欧米人の後ろを走ると・・・

たまに欧米人のチャリダーのうしろを走ったりすると、
「シートポスト、どんなに長いねん!?!どんな高いサドル位置やねん?!」
ってビックリしますよね。

「こんなに体型の違う人種の人に合うように作られたロードバイクが、日本人に合う訳がなかろうもん!!」
と思う訳です。

で、どこが違うんだろうって考えてみたんです。

こんなひょろ長い足、日本人じゃ、めったにお目にかかれないです。。。

「太ももの角度が違う」

根本的に違うのは太ももの角度。クランク長って日本人でも、欧米人でもそんなに差はなくて、ほぼ同じ長さのものを使っているんです。

クランク長の説明写真

赤い線がクランク長

プロ選手のクランク長

こちらのサイトで、少し古いですが2013年の主要選手のバイクセッティングの数字が出ています。

https://blogs.yahoo.co.jp/yodogawa_rider/17567617.html

フルーム(身長186cm)がクランク長175mmと長いものを使っている以外は、サガン(184cm)もグライペル(184cm)もキンタナ(167cm)も新城(170cm)も、172.5mm

身長の高い低いに関わらず、172.5mmのクランク長を使っているケースが多いです。

日本で売られているロードバイクのクランク長

GIANTのHPを見てみると、男性用のロードバイクは、170mm、172.5mmの2種類のクランク長で対応しています。
ちなみに私のスペシャライズドは身長182cmに合わせて、56サイズとかなり大きいフレームを購入したのですが、クランク長はやはり172.5cmでした。

たぶん日本でロードバイクを購入すれば、男性なら170mm172.5mmがもれなくついてくる感じ。

つまり足の長~い欧米人とほぼ同じ長さのクランク長を使っていることになります。

Giant Bicycle
RIDE UNLEASHED わたしたちGIANTは、魅力的で幅広い製品ラインナップを通じて、世界中の人々を自転車というすばらしい冒険へと駆り立ててまいります。

足の長い人と短い人が同じクランク長を使うと。。。

足の長い人と短い人が同じクランク長を使うと、太ももの角度が違ってくると思います。

これは極端な例ですが、足の長い人と、足の短い人が同じクランク長を使った時の足の角度の違いを図にしたもの。

上死点に来た時の太ももの角度を比べてみてください。足の短い人は足の長い人より、足を深く折り曲げないといけませんよね。
これって深いスクワットをしているのと同じで、ちょっと不利じゃないです??

フルームのペダリングって、妙に膝位置が低いんですよね。全然膝が上がってない。

「日本人が勝てないのは、これが原因なんじゃないの??」ってついつい思っちゃいます。

足の短い日本人は、どうすれば

それでは足の短い日本人は、どうすればいいのでしょう?

私の結論としては、
「トルクを多少犠牲にしても、足を深く折り曲げないように、クランク長を短くする」
でした。

クランク長が長い方が当然、トルクはかけやすくなります。
逆にクランク長が短いと、深く足を折り曲げなくても済むし、可動範囲が狭くなるので、ケイデンスを上げやすくなります。

どちらを選んでも一長一短なんですけど、
私のチョイスは、欧米仕様のままで無理に踏むよりも、トルクを多少犠牲にしても、日本人の足にあった稼働範囲に収めてやるのが先決だろうという判断になりました。

そうです。クランク長を短いものに付け替えたんです。

クランク長を172.5mmから170mmに変えちゃいました

そこで私、クランク長を172.5mmから170mmに変えちゃいました。上下合わせて5mmの差。たった5mmなんですけど、上死点での足の抜けは思った以上に、「スッ」と抜けてくれる印象になります。
それでいてパワー(トルク)が目に見えて下がったかというと、そんなこともありません。

クランク長

身長182cmで170mmのクランク長。上死点で足の抜けがよくなりました。

私、パワーメーターを付けた勢いでクランク長も変えたので、ヤビツのタイムが2分速くなったのが、パワーメーター効果なのかクランク長を変えた効果なのかは微妙なんですよね。

感覚的には、パワーメーター効果で1分45秒、クランク長で15秒のタイム短縮って感じ。
なので、クランク長を短くしただけで、めちゃくちゃ速くなるってことはないと思います。

ただカラダが固くなってきたオジサン・チャリダーにとって、上死点をスムーズに抜くのって、けっこう難しいと思うんですけど、5mm短くなったことでかなり楽に抜けるようになりました。

重心位置も欧米人とは違うはずなんだけど

太ももの角度が違うだけじゃなくて、重心位置も日本人と欧米人では変わると思うんです。

長い胴の日本人が前傾姿勢を取った時と、胴の短い欧米人が前傾姿勢を取った時では、重心位置が違って当然だと思いません?

当然、長い上半身を持つ日本人が前傾姿勢を取った時の方が、重心位置がより前輪寄りになりますよね。
オーバーに書けばこんな感じ。

絵心の無さにびっくり!

どうみてもアンバランスですよね。ただこのアンバランスを、セッティングでカバーする方法って、ぜんぜん思いつかないんですよねぇ~。

結論:「メーカーさん、胴長短足な日本人に合わせたロードバイクを作って!」

欧米人の体型に合わせて作られるロードバイク。
びっくりするくらい体型が違うのに、同じロードバイクって、どう考えても無理があると思うんですよね。
クランク長やステムを調整したり、サドル位置を変えてみたりしても、結局のところは付け焼刃だと思うんですよ。

「メーカーさん、胴長短足な日本人に合わせたロードバイクって、作ってくれません?」

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