こんにちは、ロタケです。
2018年9月8日(土)、昨年に続き、富士チャレンジに参加してきました。去年の大会は100キロに挑戦して、結果3時間7分とブロンズには届かなかったので、今年こそは3時間を切って、ブロンズ色の完走タオルをGETしようと意気込んでいました。
ただまさか、あんな結末になるとは・・・。
ちなみに昨年の初参加の様子はこちら。富士チャレの走り方やおすすめポイントなども書いているので、良かったら読んでみてください。
大会概要
まずは「富士チャレンジ」の大会概要から、おさらいしておきましょう。
場所は静岡県の富士スピードウェイ。
走る距離は100キロと200キロから選べて、1人で走るもよし、チームで交代しながら走ることもできます。最大下り10.05%/最大上り8.88%の1周4,526mの道を100キロは22周、200キロは44周します。
富士ヒルと同じで完走タイムによって「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の称号が与えられ、それぞれの色のタオルがもらえます。
制限時間は100キロ、200キロともに7時間なので、200キロはハードルが高いですが、100キロならほとんどの人が完走できると思います。
参加者はおよそ2000人で、多すぎず、少なすぎずでちょうど良い規模感の大会です。
2018年の富士チャレンジを振り返る
結論から言うと、豪雨のため、11時45分を持って競技中止になりました。下が大会HPの正式文言。
本日開催いたしました、富士チャレンジ200ですが、11時45分をもちまして大会を中止とさせていただきました。
サーキットとも協議をいたしまして、四輪のレースでも大会を中断・中止する雨量であり、今後も雨脚が強まる可能性が高いため、皆様の安全を考え、中止の決定をさせていただきました。
参加いただきました皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
富士チャレンジ200大会実行委員会
まあ走りながらも「なんで中止にならないの?」って思いながら走ってしまうぐらいの大雨で、落車もいろんなコーナーで出ていたので、残念でしたけど、仕方ない判断だったと思います。
富士チャレンジ50キロになってしまいましたが、参加された方、実行委員会の方、本当にお疲れ様でした。
私の富士チャレンジ50を振り返ります
朝7時過ぎに駐車場に入った時は小雨が降っていました。「ウエット路面を走るのは嫌だな~」と思いながら、車の中で朝食を食べていたのですが、厚い雨雲が通り過ぎる度にザーザー降りで、車の外に出る気がしません。当然試走は諦めて、車の中でまったりしていたのですが、いっこうに雨が止む雰囲気がなく、競技開始の10時15分が近づいてきます。
このまま走らずに帰ろうかと思いますが、少し小降りになってきたので、心を強く持ち、自転車をセットし、ピットへ向かいます。
「このまま雨がやまないかな?」なんてことを思いながら、コースインの列に並びますが、ここから雨粒が大きくなってきます。
「家を出る時にこの雨が降っていたら、絶対にここまで来なかったな」
そんなことを思いながら、コースイン。スタートを待ちます。
10時15分。スタートと同時に魔の第一コーナーへ。
ウエット路面で逆バンク。しかも急激な下り坂で勝手に加速するので、雨に濡れたブレーキがなおさら効いていない感じがします。
みなさん、おっかなびっくり這うように進んでいきますが、その時私の内側で落車が発生。アウトサイドの私目がけて、若いお兄ちゃんが滑ってきます。喉から心臓が飛び出そうになりながら、紙一重でかわしましたが、私の心はここで折れました。
「今日は、タイムなんかどうでもいい。落車にだけは巻き込まれないように、安全に怪我なく帰ろう!!」と。
そこからは、血気盛んな方には抜いてもらい、コーナーでは落車に巻き込まれないようにアウトサイドを回り、ストレートでもトレインには乗らないという、なんとも弱気な走りをしとりました。
ただトップ集団の人達の雨をもろともしない走りは凄まじかったです。落車覚悟で、ほとんどスピードも落とさずに大集団でコーナーに突っ込んでいく姿は、一般ピーポーの私から見ると、「頭の線がちょっと切れているんじゃないのか?」と感じるくらい。
でも本当に落車祭りで、色々なコーナーにマーシャルが出て、イエローフラッグを振っています。
走り始めて1時間。さらに追い打ちをかけるように、それまでも大粒で降っていた雨がさらに勢いを増して、「バケツの水をひっくり返したような」という表現が大げさに感じないくらいの土砂降りになりました。
私、オークリーのJawbreakerという大きいサングラスをしていたのですが、そのサングラスの隙間を縫って雨が入ってきて、コンタクトがずれたり戻ったりを繰り返すので、「こりゃー、さすがに危ないから、棄権するかな?」と心によぎり始めます。コースは川になってるし、ブレーキは効かないし、落車もさらに増えてるし・・・。
なんとか土砂降りがおさまってきて、「このくらいの雨なら最後まで頑張ろう!」と思い始めた時に場内アナウンスが何か言ってる。ただ雨が顔に当る音で、何を言っているかがわからない。ダンロップコーナーをすぎて、登り区間に入ってスピードが落ちた時、やっとアナウンスが何を言っているかが耳に入ってくる。
「本日のレースは11時45分を持って、中止といたします。」
マジですか?!
「あの土砂降りを乗り切ったんだから最後まで走らせて」という思いと、「そりゃあ、中止するよね」という思いと、複雑な思いを抱えながらラスト1周を乗り切ります。背中の補給食は何も減っていないし、ボトルもほぼほぼ残ったまま。
ピットに戻り、ちゃっかりとブロンズの完走タオルをゲットし、車で着替えてたら、何故か雨は止み、青空が・・・(^_^;)
複雑な思いを胸に帰路につきました。
あとがき
富士チャレンジ50キロを走りきった皆さん、お疲れ様でした。
こんな土砂降りの中で走った経験がなかったので、私にとっては、貴重な体験になりました。川みたいになっているところを時速50キロで突っ切ったり、ブレーキがいつもの20%くらいしか効かなかったり、雨でコンタクトがずれたり、落車をよけたり・・・。
一般公道なら絶対に走らないようなシチュエーションですが、「サーキットだからこそ走りきれた。体験できた。」と、無理矢理、ポジティブに考えておきましょう(^_^;)
来年は晴れた富士スピードウェイを走れることを祈りつつ、また1年精進したいと思います。来年こそは正式にブロンズのタオルをゲットしてやるぜ!
(ただ私は、来年も雨ならDNSと心に決めていますけど・・・。)
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