ロードバイクで落車した時の対処法について ~時速55キロからの落車で考える その(2)

ロードバイク

こんにちは、ロタケです。

 

先日、三浦半島を1周して、自宅まであと5分のところで、アスファルトのくぼみの衝撃で手が滑り、時速55キロで転倒しました。前回はこの転倒の経験を活かすべく、「どうすれば落車しないのか?」ということについてまとめてみました。

ロードバイクで落車しないための5ヶ条 ~時速55キロからの落車で考える その(1)
この度ロードバイクで転倒しました(T_T) アスファルトの窪みの衝撃で、ハンドルから手が外れ、時速55キロで、左肩から地面に投げ飛ばされました。落車から1週間。どうすれば落車しないでロードバイクを楽しめるのか、少しまじめに考えてみました。

今回は、実際に転倒した時に頭がパニクってしまって、何をしたらいいのかわからなかったので、転倒したら「何をしたらいいのか?」ということについてまとめてみました。

あと、私は幸いにも擦過傷(擦り傷)だけですんだのですが、「擦過傷の手当方法」が昔とは劇的に変わっていたので、これについてもまとめてみました。

 

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転んだ直後にすべき3つのこと

正直、転倒した直後は気が動転して、何をすればいいか、わからなかったです。ですので、次に転倒した時に活かそうと思ってネットで色々と調べてみました。(もう転倒するつもりはありませんが・・・)
ロードバイクで落車して、自身が怪我をしており、かつ意識がある時に対処すべきことをまとめてみました。

 

その1.「安全を確保する」

まずは後続の車に跳ねられないよう、2次被害にあわないように自分を守る必要があります。安全が確保できるところまで移動しましょう。また他の人を事故に巻き込まない、2次被害を出さないように、ロードバイクを路肩に寄せるなどの処置も必要になります。(動けたらですが)

 

その2.「怪我の状況を確認する」

ロードバイクの状態を確認したいところですが、グッとこらえて、自分の怪我の状態を確認しましょう。

<頭部打撲を確認する>

頭部に打撲を負っている場合、脳の損傷の有無を確認することが重要とのこと。

①両手足に力が入るか?

②両手足にしびれがないか?

③首に痛みがないか?

④吐き気がないか?

以上のことを確認し問題なければ、危険な状態ではないらしいです。ただ時間の経過とともに症状が現れるケースもあるそうです。
少しでも異常を感じた場合は頭部を動かさずに、すぐに救急車を呼びましょう。

<骨折を確認する>

ロードバイクで転倒した場合、「鎖骨」、「肘」、「腰骨」、「肋骨」を骨折する可能性が高いそうです。

①腕が上がるかどうか?

②肘が曲げられるかどうか?

③押してみて痛みがないか?

④変形や内出血や腫れがないか?

⑤深呼吸をしてみて痛みがないか? 

を確認します。

<出血を確認する>

どの部位から出血をしているかを確認します。また出血がひどい場合は止血をします。止血には、「直接圧迫法」「間接圧迫法」がありますので、一度ネットなどで確認しておくといいと思います。
ちなみに頭皮は血管に富むので、手足の傷に比べると出血が多い傾向があるそうです。成人では頭皮からの出血だけで命に関わることはまずないとのことですので、あわてずに清潔なハンカチやタオルを当てて、圧迫止血を行いましょう。

 

その3.「自転車の破損状況を確認する」

自分のからだよりも先にロードバイクの傷を確認してしまうのはローディーの性ですよね。自転車の傷は、安全確保と自分のカラダの傷の具合を確認してからにしましょう。

ハンドルやstiレバーが曲がった程度なら、車載道具の六角レンチがあれば簡単に修理ができますので、一度修理方法をチェックしておくといいかもしれませんね。

リアディレイラーとフレームをつなぐ「ディレイラーハンガー」やホイールに振れが出るケースも多いそうです。またカーボン製のフレームは横からの衝撃に弱くクラックが入ることもあるそうです。ホビーライダーには単なる塗装のはがれとと見分けがつかないらしいです。

転倒したら必ずショップでチェックしてもらうことをおすすめします。安心感がぜんぜん違いますから。

 

その4.「安全確保」「怪我の状況の確認」「自転車の破損状況の確認」が終わったら

「安全確保」「怪我の状況の確認」「自転車の破損状況の確認」までを行ったら、救急車を呼ぶのか、タクシーで病院に向かうのか等を判断しましょう。私の場合は、本人、バイクとも軽傷で、しかも自宅まで5分のところでしたので、自走で自宅へ帰りましたが、やはり病院へ直行する方が良かったと思っています。

転倒直後は一種の興奮状態で、痛みを感じにくくなっていたりするそうですし、ただの擦過傷でも化膿の恐れもあるそうです。

傷の処置もお医者さんにやってもらった方が治りも早いので、転倒したら病院へ直行することをおすすめします

あとロードバイクのチェックは絶対にショップでやってもらうことをおすすめします。私の場合、傷のチェックや歪んでいるところがないか、フレームにクラックがないか等々、本当にしっかりとチェックをしていただきました。

カラダも自転車もやっぱり専門家にみてもらうと安心感が違います。面倒くさがらずに見てもらいましょう。

 

擦過傷の処置は消毒液とガーゼは使わない?!

私の場合、幸いにも擦過傷(擦り傷)だけですんだのですが、今は擦過傷の処置に昔の様に消毒液とガーゼって使わないんですね。

私は、病院には行かずに自宅に帰り、昔の様に水で洗った後に消毒液をかけて、ガーゼで覆ってという処置をしていました。毎日傷にへばりついたガーゼを変える時に、強烈な痛みと戦っていた訳ですが、なんとなくネットで擦過傷の処置方法を調べていたら、今はそんな処置はしないということが分かりました。

大人になってから擦り傷なんてしなかったので、昔のままの知識で止まっていたようです。ここまでの文章を読んで「ガーゼって使わないの?消毒液は使わないの?」って思ったあなた。今どきの対処法を是非覚えてみてください。

 

処置その1.消毒液は使用しない。水道水で念入りに洗浄する。

消毒液は悪い菌をやっつけると同時に、傷を良くする細胞までやっつけてしまうので、消毒液を使うことは逆に傷の治りを妨げることがあるのだそうで、今は「水道水」でジャバジャバと洗うそうです。砂やごみなどの異物があると免疫系の細胞が反応して傷が治る邪魔をしますので、傷口は「水道水」で念入りに洗浄するようにしましょう。

処置その2.ガーゼは使用せず、「湿潤療法」用の絆創膏を使おう。

傷口にガーゼを当てると、カラダが自ら怪我を直すために出す滲出液を吸い取ってしまい、患部が乾いた状態になります。ガーゼを交換する時にも痛みを感じ、雑菌が繁殖しやすくなるので、ガーゼを当てるのは最悪の対処なんだそうです。。

今は乾かさずに治すことが主流で、「湿潤療法」というそうです。しみ出てくる滲出(しんしゅつ)液には、細胞を活性化させながら、傷口を清潔に保つ成分が含まれているので、その滲出液を保ち、湿った状態にしておく方が、傷の治りは早いのだそうです。

そのため、水道水で洗浄したあとは、ガーゼではなく、ラップをまいたり、「湿潤療法」用の絆創膏を傷口に張るのだそうです。

今回私は、かなりひどい擦過傷を計6ヶ所作ってしまったので、ガーゼを張り替える時は地獄の苦しみでした。もっと早くにこの知識を頭に入れておきたかったと心の底から思います。

今までの処置は本当になんだったんでしょうね・・・。

 

<おすすめの「湿潤療法」用の絆創膏>

ちなみに今回私が使った「湿潤療法」用の絆創膏は、次の3つ。

「Johson&johnsonのBAND-AID キズパワーパッド」

BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド 大きめサイズ 6枚 管理医療機器
医療現場で使用されてきたハイドロコロイド素材を、一般家庭向けとして初めて応用、皮膚の自然治癒力を高め、痛みをやわらげながらキズを早く治します。


「3M ネクスケア ハイドロコロイド メディカルパッド」

ご迷惑をおかけしています!


「ニチバン ハイドロコロイド絆創膏 ケアリーヴ治す力」

Amazon.co.jp

 

恐らくこの3つが市販されている中でも有名どころだと思います。普通の薬局で売っていますが、「管理医療機器 家庭用創傷パッド」と書かれているものを選ぶようにしてください。

この中でも私のおすすめは、「3M ネクスケア ハイドロコロイド メディカルパッド」です。

貼り方は他の2社よりも少し面倒ですが、非常に薄い膜でできており、着け心地が良かったのと、患部の状態が確認しやすく、張替えタイミングがわかりやすかったと思います。

必ず病院へ行こう

この「湿潤療法」は、

「肉が裂けていたり、骨が見えているような深い傷」

「傷の奥に砂やガラスなどが残っている傷(洗い流すだけではとれない)」

「動物に咬まれた傷」

に関しては使えないとのことですので、まずは病院へ行って傷口を見てもらった方がいいと思います。特に怪我してから1週間以内は化膿するリスクが高いらしいので、怪我したら、まず病院へ行くようにしましょう。

 

まとめ

今回の落車で私は、動揺してしまって冷静な行動がまったくできませんでした。これをご覧の皆さんが落車されないことを祈りますが、万が一転倒した時に「どのように対処すれば良いのか」ということを私なりにまとめてみました。

あと「擦過傷の処置方法」についても、昔とはずいぶん違っていることにびっくりしたので、こちらもあわせてまとめてみました。

私の場合、「骨は折れていない。擦過傷だけ。」と自分で判断して、昔ながらの消毒液とガーゼでの治癒を図りました。1週間後に念のために、近所の整形外科で、レントゲンによる骨折のチェックと擦過傷の状態を確認してもらいました。幸いにも自分の見立て通り、骨折もなく、擦過傷だけでしたが、傷も深く、化膿の恐れもあったと医者から聞かされ、もっと早く受診しておくべきだったと後悔しました。

皆さんも、自分の考えだけで処置をするのではなく、まずは病院へ行くことをおすすめします。

当然、転倒しないことが一番ですので、「ロードバイクで落車しないための5ヶ条」についてもまとめていますので、参考にしてみてください。

ロードバイクで落車しないための5ヶ条 ~時速55キロからの落車で考える その(1)
この度ロードバイクで転倒しました(T_T) アスファルトの窪みの衝撃で、ハンドルから手が外れ、時速55キロで、左肩から地面に投げ飛ばされました。落車から1週間。どうすれば落車しないでロードバイクを楽しめるのか、少しまじめに考えてみました。

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