こんにちは、ロタケです。
富士ヒルが無事に終わって、ホッと一息という方も多いのではないでしょうか。私も、昨年果たせなかったブロンズをギリギリで獲得できたので、なんとか目標達成ということで、ちょっとだけ休足しようと思っています。
そこでブログの方も、ハルヒル、富士ヒルと続いた春のヒルクライムシーズンを振り返ってみたいと思います。
まずは富士ヒルの前哨戦として初挑戦した、ハルヒルこと「榛名山ヒルクライム」。また来年も出たい!と思わせてくれる本当にいい大会でした。
大会概要
実施日
富士ヒルの3週間前、5月の3周目の日曜日に行われるようで、2018年は5月20日(日)に実施されました。いろいろと他の人のブログを眺めていると、ハルヒルのタイムで富士ヒルのタイムがおおよそわかるみたいなので、富士ヒルに向けての準備にもちょうどいいと思います。
前日受付が必要なので土日の2日間での参戦になります。
実施場所・コース
群馬県の高崎駅から西に車で30分ほど走った、高崎市榛名支所や大森神社付近がスタート地点です。そこから民家や畑の間を通りながら、榛名山の南斜面を駆け上がり、榛名湖畔がゴールに設定されています。
初心者向けに距離の短いレース設定もありますが、ほとんどの人が参加するのは、距離14.7km、平均勾配6.0%、最大勾配14.0%、標高差907mを誇る榛名湖コースです。
コースの特徴は前半2/3は緩斜面が続き、足や心肺がツラくなってきたころに、劇坂が現れるという、心の折れやすい、厳しいコース設定になっています。
実際に最後の坂では歩いている人もチラホラ。登りきれなくて立ちゴケした人もいましたよ。
参加人数
参加人数は5,000人と富士ヒルの約半分ですが、規模としてはかなり大きいです。
実際に走ってみての感想
後半が想像以上に急斜面
前半は基本は住宅街や畑が広がるところなので、それほどの急傾斜はありません。ところどころに7~8%程度の傾斜もありますが、登って平坦、登って平坦を繰り返す感じです。
中盤戦になると山の中に入っていきます。前半戦と同じくここも登って平坦、登って平坦を繰り返します。ただ登りの時間が割合的に少し増える感じで、多少キツく感じてきます。
ただ、榛名神社までは登り区間と平坦区間を繰り返すので、メリハリがあって、感覚的には一気に行けちゃう感じです。
ただ榛名神社を過ぎると一気に傾斜がきつくなります。しかも今までのような平坦区間も一切出てきません。
ゴールまでずっとキツイ傾斜が続くので、一気に足と心肺を削られ、息も絶え絶えという感じになります。
最大傾斜14%とダンシングしても這うようにしか登れない傾斜も出てきて、どこかで巻き返したいと思いながらも、ラストスパートするスキもなく、気が付けばゴールに入っていました。
私の結果は・・・
結果は56分台の中頃で、こちらの表からすると富士ヒルでもなんとかブロンズを狙えそうなタイム。
最後の急斜面はもう少し上手くクリアできたんじゃないかと欲を言えばきりがないですが、年代別でも上位20%に入っていたので、個人的には順調にトレーニングの成果が出せていると、まずは一安心でした。
速く走るポイント
榛名神社に着く前の序盤中盤の緩斜面区間、特に平坦なところでいかにスピードに乗せられるかがタイム短縮のポイントになると思います。
私の場合、パワーメーターを見ながら、「登りで無理をせず、平坦で休まない」ように、FTP付近のパワーで走るのを心掛けましたが、登りで抜かれた人を平坦部分で一気に抜き去る感じは精神的にも良かったです。
最後の急傾斜に備えて、足を残しておければ尚良いのでしょうけど、私の場合、想像を超える急斜面に一気に足が終わってしまいました。できれば一度試走をして、榛名神社からの急斜面を体験しておくのがいいと思います。
大会の良いところなど
沿道の声援が途切れない
とにかく地域ぐるみで温かい大会です。(マニアックな例えですが、マラソンに例えるなら、長野マラソンみたいな感じ。)地域全体で「盛り上げよう」、「楽しんで帰ってもらおう」という意識が非常に高いです。
ボランティアの人も多く、老若男女、色々な方が笑顔で、元気に対応してくれます。ボランティアだけじゃなくて、沿道の住民の方々も、軒先に出て、一緒にお祭りみたいに楽しみながら応援をしてくれます。
ヒルクライムレースって人の住んでいない山の中で行うことが多くて、沿道から応援を貰うのってなかなかないですよね。ここでは、色々なところで応援がもらえるので、いい意味でサボれません(^_^;)
苦しいところで声援がもらえるので、いつもより絶対に頑張れちゃうし、自然と笑顔がこぼれてしまいます。
金券が使える!
背中のゼッケンが一部切り取れるようになっていて、それが1000円分の金券に早変わりします。
こういう金券って、街中の色々なお店で使える場合が多いのですが、お店を探して行くのが面倒で、結局使わずに帰るというパターンになることが多いですよね。でもハルヒルの場合はこの金券がゴール地点の屋台で使えちゃうので、絶対に損をすることがありません!
カレー、五平餅、焼きそば、ジュース類など種類も豊富。
私はこの金券でカレーを頂いたのですが、綺麗な景色を眺めながら食べるカレーは最高に美味しかったですよ。
無料で冷えたトマトやきゅうり、梅干し、なめこ汁が食べられる!
ゴール地点の屋台では、金券で購入できるもの以外に、トマトやきゅうり、梅干しを無料で配ってくれていました。
私は冷えたトマトを頂きましたが、ちょっと都会では味わえないぐらい、甘くてみずみずしい味だったので、ついついおかわりしちゃいました。
下山後の秦野中学校でも、なめこ汁が提供されます。下山で冷えたからだを少しでも温めてもらおうという心遣いが心に染みます。
「疲れたチャリダーに地元の美味しいもので、もてなしてあげよう!」
そんな思いがこもったサービス。すごく好感が持てました。
運営がしっかりしている。
2018年の開催で6回目と歴史は浅いですけど、ボトルネックを一つづ潰されているのがよくわかります。
渋滞が少ない
5000人規模なので参加者はそこそこ多いのですが、導線がとてもスムーズで、なるべく渋滞を発生させないように努力されています。なので多少待つこともありますが、ストレスはほとんど感じません。これってちょっとスゴイことだと思います。
トイレの数がちょうどいい
こういうイベントでトイレの数って重要ですよね。ただ参加人数を制限していることもあり、トイレの数も適切で、多少列は出来るものの、全然許容範囲です。
栄養補給がいい
ゴール地点には、冷えたトマトときゅうり、塩分補給用の梅干しが無料で提供されます。また下山後には、下山で冷えたカラダを温めるために、なめこ汁も提供されます。よく考えられていますよね。
下山待ちを飽きさせない
先ほども書きましたが、下山待ちを飽きさせないように、屋台で金券が使えるようにしています。この下山待ちが運営上の一番のネックだと思うのですが、そこをしっかりと工夫されているのは、さすがだと思います。
安全な下山
下山は先導車の後ろにロードバイクに乗った係の方3名が横に並んで、ライダーを誘導してくれます。しかも下山途中で、水分補給という名目で一旦小休止させるなど、安全に下山させる工夫もされています。
しかもボランティアの方、沿道の住民の方が、下山するまで待っていてくれて、「ありがとう。また来年も来てね。」と声を掛けてくれます。
こんな風に素敵な声を掛けられたら、笑顔でお行儀よく下らないと、罰が当たります。
記録賞が早い
記録賞も中学生?が2人1組で対応してくれて、一人がゼッケン番号を確認して、もう一人がパソコンを操作。一瞬(5秒もかかっていない)で印刷が終わって、ここでも渋滞はなし。マラソン大会も含めて、色々な大会に出ましたが、ここまでスムーズな対応は初めてでした。
なかなか下山できず、寒いのが唯一のネックか・・・
富士ヒルほど道幅が広くないので、全員が登りきらないと、下山が開始されません。私は結局2時間ほど上にいた感じです。景色もいいし、屋台もあるしで、時間は潰せるのですが、標高が高いので少し寒いです。この辺は参加者が気を付ければ、対応できる部分なので、もう少し事前のアナウンスをしっかりやってもらえればと感じました。
まとめ
富士ヒルに向けたトレーニングの一環で出たのですが、そんな意識が失礼に感じるほどの素晴らしい大会でした。富士ヒルに関係なく、毎年出たいと感じさせてくれるほど、ハートフルで、運営も完璧な大会です。
地域密着で、地元の人全員で盛り上げようとしてくれているのがひしひしと伝わってきて、「走らせてもらって、ありがとう」そんな気持ちに自然となれてしまう、本当に気持ちのいい大会です。
まだ参加されたことのない方は、是非一度走ってみて欲しいと思います。
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